はい、どうも。ヤマダカワウソだよ。今日も頑張っていこう。
センター試験が廃止され、2020年からは、ペーパーテストの重要性が減ると言われているね。
「言い出したの、カワウソの学校の学長でしょ。」
うん。鎌田さんだね。
ちなみに彼は、入学式で
『私は第一志望の大学には落ちました』
と言っていたよ。妙にそこだけ記憶に残っているよ。
「ペーパーテストに落ちた人が、ペーパー廃止論を訴えたのか…」
ぼく自身は、このシステムにはあまり賛成しないけれど、英語の4技能化については、唯一認めているよ。
「4技能化?」
今までのセンター試験は、リーディングとリスニングだけだったけど、ライティング・スピーキングのスキルも見るようになるそうだよ。
もちろん、リーディング・リスニングも大事だよ。でも、ライティングやスピーキングといったアウトプットの重要性も意識しよう。
「アウトプットをして何が変わるの?」
うん。それを考えていこう。
1.言いたい言葉、伝えたい言葉を学ぶことができる。
まず、リーディングやリスニングは受動的なんだ。
「なんで?」
試験勉強に限って言えば、出る単語がある程度制限されているからだよ。
国や大学・英検協会が『今回の試験の単語は、この単語帳から出しますよ〜』と宣言しているわけじゃないけれど、評判の高い単語帳を買っておけば、実際の試験で未知単語ばっかりということは少ないね。
でも、英作文やスピーキングとなったらどうだろう?
例えば、忖度って英語でなんていうだろう?炎上って英語でなんて言うんだろう?
「言葉のチョイス…」
『炎上』を英訳せよ、みたいな問題はでないと思うけど、
何かの英作文で
『画面の向こうには人間がいて、その人たちのことも忖度して書かないとたちまち炎上してしまう』
といった内容を書きたくなることはあるかもしれない。
ぼくも、英作文の練習中、○○って英語でなんて言うんだろうと思うことはしょっちゅうあるよ。
さあ、そんな場合どうしよう?
「…調べればいいんじゃない。」
そう。辞書やスマホで調べるよね。
そうすれば、『忖度する→surmise 』のように、自分にとって使い勝手のいい単語帳を作れる。
そして、試験中で、調べられない場合は『忖度って、そもそもどんな意味で、どういう意味として使いたかったっけ…』と、日本語の意味を意識する。そうすれば、『推測、つまりguess が使えるんじゃないかな』のように、比較的簡単な単語で代用できるね。
多くの日本語ネイティヴは、忖度という言葉は知っていても、忖度の意味にピッタリあてはまる英語は知らない。
でも、言葉を別の言葉で代用する能力を身につけることで、言いたいことをかなり正しく言えるようになるんじゃないかな
英語のアウトプットは、その能力を育むのに大いに役立つのではないかな。
。
2.母語でできないことを英語でするのは難しい
さて、これは当たり前にも思えるけれど、結構大事なんだ。
「どういうこと?」
例えば、英検1級の英作文問題では、単に英語ができるだけじゃ得点できないようになっているよ。
「え?」
例えばこんな問題。
Should corporal punishment be banned in schools?(体罰は学校で禁止すべきか)
「なんというか、カタいね。」
そうだね。これに答えるには、ある程度の知識がある方が望ましい。体罰によって具体的にどんな事件が起こりうるか、考えなきゃいけない。
ぼく自身、英検の練習問題で『アウトソーシングは日本にとって有利か不利か』と問われて苦労したことがあるよ。
アウトソーシングって何かを知らなかったんだ。
面接だと、複数のトピックから1つ選べるからまだマシだけど、英作文だと、自分のよくわからない分野が出されたら一発アウトだね。
さすがに入学試験は英検1級のような内容ではないだろうけれど、
日本語で出されても言葉に詰まりそうな議題がだされる可能性は十分にあるね。
3.文法知識の補填になる
そして、意外かもしれないけれど、アウトプットは文法の復習にもなる。
「え、文法ってリーディングでしょ?」
そう。今までは、4択問題をやっていればよかったね。
でも、本当に文法の能力が試されるのは英作文、そして英会話だとわかったよ。
「どういうこと?」
例えば、文法問題では、
demand 人 V原型
のようにならう。
だから、『文法問題』で『demand 』がでたら、知ってる受験生はdemand 人 V原型を思い出す。だから得点できる。
でも、英作文だとどうだろう?
何か書いていて、自分で demand と書いて、うっかり後ろの動詞にsをつけたり過去形にしたりする。
こんな例、いくらでもあるんだ。
「意識しないと…」
実は、もっと基礎、中学レベルのミスも犯すことがある。
The をつけなかったり、逆につけすぎたり。そして、主語が複数形なのにisをつけてしまったり。
ぼく自身、自己採点中に気付いて何度もあきれたよ。
何度か書いたり言ったりしていると、自分が犯しがちなミスに気づく。
それを意識していけば、文法が使えるようになるんだ。
第一、文法は文の法なんだから、それを実践で正しく使えないで4択問題だけできてもあまり実質的な価値はないように思うよ。
まとめると、
英作文やスピーキングといったアウトプットに意識を向ければ、言いたいことを適切に表すための語彙・表現力がつく上、物事を考えて整理する小論文的技能も養える。また、トライ&エラーを繰り返し、文法にも強くなる
今日はここまでだよ。
また明日も読んでくれると嬉しいな(^●ω●^)
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