はいどうも、カワウソだよ。
英語雑誌の中で一番有名なもののひとつTIME。
英語のレベルも海外雑誌の中では高レベルにあり、内容も国際時事がわかるという点で非常にためになる。
そんなTIMEを定期購読してみたよ。
まだまだ英語学習においては初心者だけど、英語の長文を定期的に読むことで、ゆるやかながら変化がおこったように感じるよ。
読解力だけでなく、語彙力補強にも大変効果的だということがわかったんだ。
今回は、TIMEが英語学習にどれだけ効果的なのかを考えていくよ。
TIMEの効能はどれほどのものか
語数は英検1級の5.4倍
まずそもそもTIMEはどのくらいの語数なのだろうか。
語彙の難易度が高いことはこちらで説明したけれど、語数については調べていなかった。
そこで実際にはかってみたよ。
そうすると、なんと1冊あたり13000語ほどあることがわかった。
英検1級の長文問題は、長くても1000語程度で、5題あわせて2400語程度だ。
すなわち、TIME1冊分は英検リーディングパートのおよそ5.4倍という計算になるね。
1週間ごとに新しい号が送られてくるから、4週間で英検の長文21.6回分を読むことになるよ。
もちろんTIMEの全記事が英検なみに厳しいわけではないけれど、中には英検以上に分量の多く単語のレベルも高い記事があるよ。
2018/6/11号の THE FUTURE OF FITNESSという記事は、それだけで語数が3120語前後ほどある。でてくる単語もcaprisやblareなど、英検1級の単語問題にでてもおかしくないレベルの語彙がどんどん出ている。
さらに定期購読すると、TEPという、英語学習用のプログラムが無料でついてくる。
これにより、単語の確認や、本当に内容を理解できているか確認をすることができるよ。
僕はTIMEを読む前に英検1級の一次試験に合格したけれど、もしTIMEで勉強した人が英検1級に挑戦したら、少なくと読解問題は余裕でクリアできそうだね。
効果は英語力だけにとどまらない
もちろんTIMEの効能は英語学習だけではない。雑誌だから当然だけど、時事問題に強くなる。それも普通の時事問題ではない。国際的な時事問題だ。
日本の新聞も国際時事のことを頑張って取り上げているとおもうけれど、どうしても日本人的な観点から書かれているようで、日本人に興味がある国・地域(アメリカ・中国・韓国etc)の情報が中心だ。
確かにアジアに位置しているうえで中国や韓国の事情は重要だけれど、その分他の地域・とりわけ中東諸国がないがしろにされている感じがする。
TIMEなどの英語雑誌を読むと、そういった偏りを是正することができるよ。
日本の新聞とアメリカの雑誌を読むことで、世界全体を見渡すことができるんじゃないかな。
そしてもう一つ逆説的かもしれないけれど、日本とは、日本人とは何か、要所要所で知ることができる。
別に大した話ではない。しかし、さらっとしたところで、「日本はこういう国なんだ」と察することができる。
例えば、イギリスでパブの利用人口が減っているという記事に、「ロンドンにおけるパブは、東京におけるカラオケボックスのような存在だ」という文章がかかれていた。
TIMEの読者の大半はアメリカ人、少なくとも日本人の読者割合はすくないはず。
となれば、世界の人は、東京あるいは日本を「カラオケの発展している地域」だと認識している。
こういうことは、日本に住んでいると気づかないね。
ただし、残念ながら日本や日本企業そのものがTIMEの記事になることは非常に少ない。
東アジアで存在感が高いのは、中国と北朝鮮だ。(日本はニューヨーク・タイムズではたまに皮肉られていたけど)
でも、ある都市の状況を比較する際に、パリやニューヨークと同時に、東京が比較対象になることはわりとある。
ここから、東京が世界有数の都市という認識はある、だけど日本全体に関してはたいして関心をもたれていない。
これが東京・日本の世界的な立ち位置なんじゃないかな。
天声人語の英語版やJAPAN TIMESも英語の教材として有名だけど、海外の認識、海外の反応を知るにあたっては、海外の雑誌新聞を読む方がいいんじゃないかな
TIMEを読んで感じた、『英語の読み方』
『日本語で考える』も『英語で考える』も違和感がある
世の中の英語が得意な人の中では、ひとつの論争が起きている。
それが、『英語は英語で考えるか否か』問題だ。
お笑い芸人の厚切りジェイソンは、『英語は英語で学ばなきゃダメ』と主張している。
その理由として、英単語は日本語の単語と一対一対応できないからだという。
一方で、年配の英語使い手には、『英語は日本語で』と主張する人も少なくない。
たとえばTOEIC亡国論でおなじみの猪浦道夫氏は、英会話は高速翻訳だと書いている。
では、このTIMEを通じて僕が考えた英語の読み方はどちらか。
単語レベルでいえば、英語のままで読む方をオススメするよ
僕自身、基本的には英英辞典しか使わない。それは、英和辞典が使うと、どうしても翻訳の意味しか覚えようとしないからだ。
英和辞典だとどうしても『和訳』を覚える行為になっちゃうけれど、それは厳密な意味では『意味を知る』行為ではないからね。
しかし、考え方まで英語脳かといわれるとそうではないと思う。
そもそも『英語で考える』の意味がまったく分からない。
僕は日本語のネイティブだけど、日本語で考えることはほとんどない。この言葉を見るたびに、『(伝えたい概念にふさわしい)日本語『を』考える』 の間違いじゃないのかと思ってしまうよ。
日本語で書いたりしゃべったりする際も、伝えたい内容の概念やイメージが先行して、それを日本語に翻訳しているのが現状。少なくともぼくはそうだ。
ぼくはみんなの脳を覗いたことがないからわからないけれど、どうなんだろう?
脳の中にイメージ・概念ではなくて日本語が文字として浮かんでくるのかな?
あくまでも、言語はイメージ・概念を限定するものと考えているから、この『英語は英語で考える』『英語は日本語で考える』の議論に参加することができない、というのが現状だよ。
そもそも、英語に慣れてくると、英語を『英語として』読んだり話したりするという感覚がなくなってくるんじゃないかな。
少なくともTIMEを読む際のぼくはそうだ。ちょうど、日本語で書かれた本を読む際に『日本語を読んでいる』という意識をしないのと同じように。(苦手なスピーキングに関しては、まだ『英語をしゃべっている』という感覚が残っているよ。)
つまり、僕の出す結論としては、英語に慣れてくると、英語を『英語で考える』ことも『日本語で考える』こともなくなって、概念やイメージをそのまま英語で伝えたり、逆に英語をインプットして直接概念を想起したりする、これがぼくの仮説だよ。(このことを厚切りジェイソンらは『英語で考える』と表現しているのかもしれないけれど……)
もちろん、これはあくまでリーディング(とリスニング)に関しては信じていることで、ライティング・スピーキングでも同じことが言えるかどうかはわからないよ。
今回はここまでだよ。
TIMEに限らず、英語にたくさん触れて英語をモノにしたいな(^●ω●^)
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