カワウソが人間界最強の言語を手にする物語

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英検の二次試験では『英語力』以外も問われている。

更新日:

はいどうも、カワウソだよ。

 

英語の資格として知られる英検。

それが『英語力を測る資格』であることは、多くの人が納得することだろう。

しかし、僕はそう思わない。

 

正確には、英検、とくに二次試験に合格するためには、純粋な『英語力』以外の能力も必要なのではないかと思うよ。

 

実際に二次試験の試験の練習をしたり試験を受けたりしているうちに、例えばTOEICなどと比べると、英検の二次試験では『英語力』以外のスキルがモノを言うということに気が付いたんだ。

 

今回は、英検の二次試験に合格するには英語力以外も必要ということを以下検証していくよ。

 

 

英検二次試験の概要

 1分でまとめ、2分話す

 

まず、英検の二次試験について、簡単に説明しよう(以下、英検1級の二次試験について書いています。準1級等別の級に関しては内容が異なる場合もありますので、それに関しては各自英検のHPにてご確認ください)。

 

英検の二次試験は、一言でいえば英語での面接試験だ。入社試験や入学試験の面接とほぼ変わらない。

 

とはいっても、入社面接とちがってマナーは問われないよ。受験者の中でスーツを着ていた人はいなかったし、そもそもアメリカやイギリスの入室マナーなんて知らない。問題集にもそんなマナーはどこにも書かれていない。

普通にラフな格好でいっても大丈夫だよ。あくまでも、英検二次試験は英語によるスピーチ力・対話力をはかるテストだ。

 

で、その面接試験はどういう感じかというと、最初は自由会話。自己紹介(職業・何を研究しているか・英語を日常で使うか)などをする。公式サイトでは、『形式・課題』の中にこの自由会話が含まれているから、自由会話とはいえ全く評価の対象でないというわけではないみたい。

 

でも、一番の的は、自由会話のあと、スピーチだ。

問題集でも、このスピーチの訓練がほとんどだ。

 

で、英検二次試験におけるスピーチはどのような形式なのか。

 

級にもよると思うけれど、1級の場合、最初に1分間時間がある。この間に、5つのお題の中から一つを選び、それについてのスピーチ内容を考える。

例えば、10秒で5つのお題が何か見て、残り50秒で選ぶ&スピーチ構成を考える、という感じだよ。

 

その後、2分間スピーチをする。ちなみにスピーチの間、「あと何秒です」のような合図はまったくない。

2分を頭の中ではかりながら話すのは結構大変だから、気になる人は秒針つきの腕時計を持参しておこう。これがないと、本番で緊張しちゃうよ。

 

 

その後、そのスピーチの内容について、質疑応答の時間になる。

もしトピックにそぐわないスピーチ、すこしズレたスピーチをすれば、「あなたは○○について話しましたが、トピックとずれているようです。もう一度トピックを確認して、その点について話してくれますか?」のようなことを質問されるよ。

 

もちろんトピックからずれていなくても、スピーチ内容についてより具体的・詳細なところを尋ねてくる。ということは、自分のよく知る分野についてのトピックを選んだ方がいいと思うよ。でないと、スピーチは準備できてもその先の質問に答えられないからね。

 

これで、試験時間は10分。ちなみに一次試験だけ受かって一次免除になっていても受験料は同じだよ。

この10分のために8400円(1級の場合)払わなければいけないと考えるとアホ臭いよ。できれば一次試験と二次試験は同時に合格しよう。

 

英検1級の二次試験は社会問題も取り扱う

 

英検二次試験のスピーチ、内容がまた難しい。

英検1級で過去出題されたのは

 

・医学研究に動物を使うのは正当化されるべきか?

・公共の場で監視カメラを使うことは良いことか?

・日本は隣国との関係を優先すべきか?それともアメリカとの関係を優先すべきか?

 

のような問題。

はっきり言って、日本企業の入社面接で出される内容より難しい。

 

もちろん、日本の入社面接と違って、5つある中から一つだけ選んで話せるからその点では楽かもしれないけれど、でも外交や公共の福祉について考え話す機会なんて、日本語でさえあまりないんじゃないかな。

 

そういう社会問題について2分間のスピーチをすることが求められる。しかもわずか1分で構成を練らなければいけない。

 

英検の二次試験で合格するには、入念な対策が必要だね。

英検の二次試験はあくまで面接だ

英検二次試験で測られるのは『英語力』なのか

 

ここまでで気づいたと思うけれど、英検の二次試験は、純粋な英語力だけでは突破できないんだね

もちろん英語の知識は必要だし、発音や文法だって評価対象になる。あくまで英語の試験だってことには違いない。

 

しかし、意見をいえる程度、社会問題の知識を補填する必要があって、しかもそれに対して論理的に正しい意見を言う必要がある。

早い話、ネイティブスピーカーでも、ニュースや新聞で情報収集しないと合格はできないだろう。

 

それと比較してみると、TOEIC(L/R)や英検の読解・リスニングパートは純粋に英語力を測っているよね。

優れた耳と英単語の知識・読解力さえあれば得点できる。社会問題についての知識や意見を持っておく必要は一切ない。

 

逆に言えば、TOEICなどの試験では『英語力』は測れるけれど、合格者・高得点者に最低限の知性教養があるかどうかは全くの未知数なわけだ。

まあ英語の試験なんだからそれで当たり前なんだけどね。

英検の二次試験は『構成力』試験

 

スピーキング(とライティング)のなにが大変か。

その答えとなり得るのが、『文章構成』だろう。

 

問題集の模範解答を参考にすれば、あるトピックについて1分でその是非を論じ、さらに論拠を2つか3つ考える必要がある。僅か1分で、だ。

 

それも、いくつか論拠を思いついても、それが弱いモノであれば評価は低い。他の論拠を探す必要がある。

あまりに言いたいことを詰め込めば、スピーチで時間切れになってしまう。

 

自分のスピーチ力・会話スピードを自覚したうえで、2分で収まるスピーチを、自然な構成で、ものの1分で作成しなければいけない。このスキルが、英検の二次試験を乗り越えるために一番大事なことなんじゃないかな。

 

純粋な英語力というよりかは、論理的に正しいか、エビデンスとしてつよいものを言っているか、そういう能力が試されているのだとおもうよ。

 

まとめ

今回をまとめると

 

スピーキング・そしてライティングは、いわゆる英語力だけでなく、意見を述べるにおいて最低限の知識・文章構成力・思考力が必要。

その点では、『面接』であり、TOEIC(L/R)よりも多様な能力がためされているのではないか

 

今回はここまでだよ。

英検の二次試験がある人は、頑張ろうね(^●ω●^)

 

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