カワウソが人間界最強の言語を手にする物語

カワウソは、英語する。

外国語学習

【通訳案内士】日本人が英語以外に学ぶといい言語は何か調べてみた【中国韓国はレッドオーシャン】

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はいどうも、カワウソだよ。

 

外国語の学習目的にはおおきく2つある。

一つは、話される地域に旅行したり、文化を楽しんだりする、あるいは言語学習そのものが好きだという、いわば娯楽目的

もう一つは、来日客や企業と交流するための、ビジネス目的

(研究目的という人はこれら二つの目的の人と比較して少数だと判断して、以下カウントしないことにするよ)

 

それで、人間の学習能力は無限ではないから、どうせ覚えるのなら、自分が楽しんだり興味を持てたりする言語を学習するのが一番だろう。

しかし、もし学びたい外国語が特になくても、今後日本の人口減少・存在感衰退によって、あるいは移民の増加によって、他の外国語を勉強せざるを得なくなるかもしれない(移民含む人間の移動が多いヨーロッパではトリリンガルも珍しくないそうだ)

さすがに現段階で話者人口1億をこえる日本語が消滅するのは今後100年あり得ないことだと思うけれど、しかし、日本語が喋れることによるビジネス的なメリットは今後10年で大きく減少するだろう。実際、Xboxなどのゲームは、日本語版を作るのを中止してしまったそうだ。人口減少・高齢化のせいで、外国人にとって日本語を話すメリットはどんどんなくなっていっている。

 

とにもかくにも、お金儲けという観点で見た場合、日本語以外にしゃべれるとお得な言語はいくつかある。

今回は、英語を筆頭にして、どんな言語が今後儲かるかについて考えていこう。

 

企業関係だと英語が圧倒的に大事

まず、『儲かる』の意味で圧倒的なのは英語だ。これは当然のことだろう。

というのは、英語圏以外の会社でも、(外国人同士であれば)英語で取引をするのが普通だからだ。

少なくとも、海外に進出している会社であれば、資料などを英語でつくるのが一般的だろうね。

 

話者人口の多さからしても、今後世界の共通語が英語以外になることは、あまりないと考えられるね。

 

観光業の面を考えると英語より儲かる言語がある

では、それ以外の話になってくると、おそらく最も直接言語がかかわってくるのは観光だろう。

企業同士の関係であれば、相手先が中国企業でも韓国企業でもフランス企業でも、英語で事足りる。

しかし、観光業ではそううまくいかない。

 

もちろん英語だけで多くの場合はうまくいくだろうけれど、やはり韓国人は韓国語の話者が、中国人は中国人話者が対応した方が、英語だけで対応するよりもいい印象を持ってくれるだろう。

逆の立場で考えてみても、例えばフランスに旅する場合、多少つたなくても日本語のできるガイドさんがいたら、流暢な英語を話すガイドさんよりも親近感がわくだろう。それだけでかなりガイドの印象は良くなる(かもしれない)。店員さんでも日本語のフレーズを話してくれたら、僕なんかはついつい商品を買ってしまうかもしれない。観光業において、そのお客さんの言語で話すことは、大きなメリットになりうる。

 

逆に、観光以外のビジネスで、英語以外の言語が大事になることはそうそうないと思う。あるとすれば、アフリカでボランティア(一部地域ではフランス語)とか、国際宇宙ステーション(ロシア語)くらいじゃないかな。

それくらい大きな規模を除けば、観光業くらいしかないだろう。というわけで、以下、観光業の観点から考えていくよ

 

来日人口の観点では中国語・韓国語が役に立つ

では以下、訪日外国人に関するデータから、儲かる言語を考えていこう。

まず考えたいのは、どんな外国人が来ているかだ。

すなわち、どんな言語を母語とする外国人が日本に来ているかだ。

 

例えば、(観光業の点では)ラテン語を覚えるのは得策とは言えない。

というのも、ラテン語を母語・日常会話の言語としている人は世界に100人もいないと考えられるからだ。(ラテン語が公用語のバチカンでさえ、日常会話はイタリア語なのだそうだ)。

ということで、ラテン語がペラペラになったとしても、それを観光業、例えば通訳案内士の仕事に使う機会はほぼゼロだろうね。

 

話を戻そう。

では、どのような言語を学べば、それを仕事で使うことができるだろうか。

日本政府観光局の2017年のデータとウィキペディアを使って、2017年の訪日外国人の母語を推測したよ。(国内における話者の割合=訪日外国人の言語話者数割合と仮定。例えば訪日インド人のうちヒンディー語を話す人は約40%、アメリカ人のうち82%が英語、11%がスペイン語を母語としていると仮定した)

 

その中でトップ5だけ挙げると

 

5位……マレー語 (約49万)

4位……タイ語    (約99万)

3位……英語     (約232万)

2位……韓国語         (約714万)

1位……中国語   (約1415万)

 

圧倒的に中国語・韓国語話者の観光客が多かったよ。

中国語話者うち、中国本土からは約700万人

残り700万人は、台湾や香港からだったよ。

 

数だけで判断すると、英語よりも中国語や韓国語を勉強した方がいいように見えてくるね。

 

 

一人あたりGDPも考慮に入れると……

さらに掘り進めてみよう。

たしかに、中国語を学べば圧倒的に観光の仕事は増えるだろう。

しかし、もっと厳密に『儲ける』ためには他の言語の方がいいという可能性だってある。

 

つまり、例えば中国人話者よりもマレー話者の方が30倍以上金遣いがよければ、マレー語を勉強した方がお得だということだ。(実際そんなことはありえないだろうけれど)

すなわち、話者がお金持ちであれば、よりサービス提供者としてもお金をゲットできるチャンスとなる。

そこで、今回は、訪日外国人の出身国の豊かさも考えてみるよ。

 

今回は、1人あたりのGDPを参考にするよ(参考サイト:International Monetary Bank )

1人あたりのGDPが多い国の人ほど、観光でも気前がいいと考えよう

 

もちろんこの考えは、国の格差や人口が考慮されていないなどの問題が存在するよ。

だから、あくまでも参考程度にみてみてね。

 

 

儲かる言語トップ5はこれだ!

 

それで、訪日外国人の母語と、出身国のGDPから計算した、『観光で儲かる言葉』トップ5は以下のようになったよ。

JNTO統計値記載の20の国・地域の1人当たりGDPと外国人数の積をとり、合計した。シンガポール・インド・アメリカ・カナダに関しては、各国の訪日客の各言語話者の割合=国全体の話者の割合とし、それ以外の国・地域はすべて話者=第一言語とした)

 

第五位 スペイン語

第四位 フランス語

第三位 英語

第二位 韓国語

第一位 中国語

 

トップ3は、訪日外国人の母語人口のランキングと同じになったね。

しかし、4位と5位が、タイ語・マレー語からそれぞれフランス語・スペイン語へとかわったよ。

 

これは、話者の一人当たりGDPがかかわっているということだね。

フランス語・スペイン語はそれぞれ、1りあたりGDPの大きいカナダ・アメリカで使われる言語だ。

そこが関与したため、順位を大きく上昇させたということだね。

 

また、単純に話者人口で言うと、中国語は韓国語の2倍近くの数あったけれど、儲かる言語度を計算すると、その差は1.3倍程度に縮まったよ。

これもまた、GDPが絡んできたからだね。

 

以上のことを考慮すると

日本人が英語のほかに学ぶといい(もうかる)言語は、中国語韓国語のようだね。

まあいろんな人が予想していただろうけれど、改めて調べたり計算したりした結果、予想通りの結果となったよ。

韓国や中国は、ともに日本との関係があまり良好とは言えない。2019年の訪日観光客数は前年の6割になったというニュースもあった。

しかし、それを考慮しても、韓国人は大勢日本に来ている。学んでおいて損することは無いと思うよ。

 

今回はここまでだよ。

観光立国樹立のためにも、中国語や韓国語の学習者数が増えたらいいな(^●ω●^)

 

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