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英検を受けるメリットがなくなっている件について

更新日:

はいどうも、カワウソだよ。

 

2019年、個人的な目標の一つに、英検1級合格があるよ。(追記 無理でした。つらい。)

一次試験に合格したのが2017年度第2回試験で、それ以来一次試験は受験していないよ。

2019年度からは受験料値上げもあるし、1月にある第3回試験で合格したいと思っているよ。

 

さて、僕を含む英語学習者初心者の人達の多くは、自らのレベルをはかる指標の一つとして英検を利用しているだろう。

なんだかんだで、日本において『英語の資格』といわれて多くのひとが思い浮かべるのが英検とTOEICくらいだろう。

しかし、そんな英検、英語学習者はともかくとして、それ以外の人にとっては、受験するメリットがどんどんなくなってきているようにおもうよ。

すなわち、就活や就学のために英検を受けるメリットはどんどん減っている。コスパが悪いと言わざるを得ない状況にあるんだ。

今回は、今後英検を受けるメリットについて考えていこう。

 

 

英検の特徴を考える

4技能試験はTOEICにはない

まず、英検が他の試験と異なる点を考えてみよう。

英語を趣味とする人を除き、多くの人が受験する試験は、2技能だ。

すなわち、リーディングとリスニング(あるいはリーディングとライティング)の2技能のスキルだけが『英語力』として扱われる。

 

就活で役立つとされるTOEICは事実上の2技能だし(2017年、L/R受験者数約248万人なのに対し、S/W受験者数は約3万8千人と、65.3倍の差がある。)センター試験では英語の配転のうちリスニングの占める割合は2割ほどだ。また、二次試験でリーディング・リスニング・ライティングの3つを課している大学は、東大や上智などわずかな数しかない。

 

そんななかで、英検のような、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能すべてを測る試験、それも、リーディングの配転が他の技能と同等にあつかわれる試験は珍しかったはずだ。

すなわち、『ブランド力があり、かつ4技能が計測できる』という特徴を持ち合わせていたのは、英検(の上位級)のみだったわけだ。

英検に存在価値があったとすれば、その点が大きいのではないかな。

 

4技能試験の台頭

しかし、現在は英検以外にも4技能を計測できる試験が増えてきた

以前から知名度のあったTOEFLをはじめ、IELTSTEAP, GTECなどの試験も、教育関係者を中心に少しずつ知られてきた。

かつ、英語資格としてのブランド力も、英検はTOEICに大きく差を付けられてきている

 

その点を考えると、ブランドの高い4技能型の試験として、英検が独り勝ちする時代は10年もしないうちに終わるのではないかな。

 

受験料値上げは妥当か

名門国立大の相次ぐ英検非義務化

さてもう一つ。これまで英検がそこそこ人気だった理由の一つに、受験料の安さというのが挙げられる。

例えば、TOEFL ibtは日本で受験するなら235米ドル(約25,700円)必要だ。

一方で英検は、級にもよるけれど、例えば最も高い1級でも8,400円

受験料だけで考えると、1ドル36円の超円高にでもならない限り、英検を受験した方が安く済む。

 

留学をしない人にとっては、英検は比較的安く、ハイレベルな英語力を測れる資格ということだろう。

 

さて、その英検。2019年度より値上げをする。

詳しくは以下の記事にかいているけれど、英検はその値上げの理由の一つとして、受験に必要だからということを挙げている。

英検の受験料値上げについて思うこと

 

英検側としては、値上げのチャンスを狙っていたともいえるね。

しかし、その後、英検にとって大変ショッキングなニュースが流れたんだ。

 

それが、東京大学が、民間英語資格を出願必須としないと決定したというニュースだ。

東大、民間英語試験の成績を出願要件必須とせず 調査書に英語力記入で代用も可

 

さらにその後、東北大などでも同様に、出願において、民間英語資格を必ず受ける必要はなくなった。

これを期に、名門国立大学受験者を中心に、英検の需要が減るのではないかと推測されるよ。

 

さらに、内容の面でも、従来の大学入試に合っているTEAPの方が需要が高まる。

その面からしても、学生が英検を受けるメリットはそこまで大きくないのではないかなと思うよ。

 

(追記)ついに、民間試験導入が延期に

2019年11月、公平性に欠けるとして民間試験の導入が延期となった。

この騒動は、正直言って『英検』という試験にとってマイナスにしかならなかったと考えています。

一つは、これまで受験に必要だからという理由で高まっていたであろう英検需要が一気になくなったこと。

また、英検を大学受験に適合させたTEAPが知られるようになり、5年後導入された際、もう英検そのものを使うメリットが学生側にもなくなってしまうのではないかと考えています。

正直なところ、民間試験導入の延期に伴い、英検は余命宣告を受けたといっても過言ではないと思っています。

 

英検は、英語学習者以外には必要ない

結論として、

英検は、『安くかつブランド力のある4技能試験』という自らの持つ特徴・利点を崩壊させようとしている。

その上では、少なくとも、英語を趣味とする人や、英語にかかわる職業につく人以外にとっては、英検を受験するメリットはますますすくなくなるのではないか。

 

今回はここまでだよ。

英検のブランドが高く、かつ受験料が安いうちに、高位級を取得しよう(^●ω●^)

 

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