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英検1級一次試験合格者が2019年度センター試験 英語(筆記)解いてみた

更新日:

はいどうも、カワウソだよ。

 

2019年度センター試験の英語(筆記)を解いてみたよ。

今回は、解いてみた感想を書き連ねていくよ。

 

ちなみに、本番と同じサイズではなく、新聞の小さめのサイズ

 

所要時46分+見直し5分で合計51分で解いて、得点は200点だったよ。

 

今回は、2019年度センター試験英語(筆記)を詳しく分析していこう。

 

第1問

おなじみの発音・アクセント問題。配点も小さいので、小手慣らしだと思っている受験生も多いだろうね。

 

個人的には、リスニングがあるのにムダじゃない?と思っているよ。

今後、四技能試験が実現されたならば、なくなるかもしれない試験だね。

 

さて、そんな発音・アクセント試験。個人的に難しかったのは問3だよ。

storyやtotalといった、中学生でもしっている単語であっても、意外と正しく発音できている人は少ないのではないかな

それを思い知らされた問題だったよ。

 

第2問

第2問は文法問題。

英語が得意な人の中には、感覚で解いている人もいるかもしれない。

そういった、感覚タイプの人達がつまづきやすいのがこの文法問題だよ

 

僕も解いていて、直観的に正しい答えと、理屈からして正しい答えとが異なっていた問題があった。

それが、Aの問3。

After 10 dropping the expensive glass vase, (以下略)

10にあてはまる語を選ぶ問題だった。意味的には、「あやうく~しかける」だね。

選択肢の中で、almostmostlyかで迷ったよ。

 

直感からすると、僕の脳内にはnearlyという単語が思い浮かんだ。

それにつられて、最初はmostlyを選択していたよ。

 

しかし、立ち止まって考えてみると、mostlyの意味は「主として」で、「あやうく」の意味はない。

それで、almostに変更して、無事間違わずに済んだよ。

 

ここで間違いかけた原因は二つ。

感覚に頼りすぎていたこと、そして、almostを「あやうく~しかける」という意味で使う文がでてくるほどに僕の直感が研ぎ澄まされていなかったことだ。

 

後者を解決するためにも、例文をかいておくよ。

She was almost late for school.(彼女はもう少しで学校に遅刻するところだった) 

 

ちなみに、ここまでで9分30秒だよ。

英語の達人であれば、文法は機械的に、見たら一択に絞れるだろう問題ばかりなので、5分とかからないだろう。

僕はそのレベルにはまだ達していないということが判明したよ

(受験生のみんなは、そんなのを目指さなくていいから、じっくり考えてでも確実に正解できるほどの文法知識を確保しておこう)

 

第3問

第3問は、文章問題っちゃ文章問題なんだけれど、純粋な読み取り問題とはちょっと違うね。

A・Bともに、文章全体をぼんやりと把握する能力が問われているように思うよ。

TOEICのpart6にちょっと似ているね。

 

僕としては、Aの「取り除いた方がいい文を選べ」問題、これはなかなか骨太な問題だと思ったよ。

特に、問1のgiant arrowsに関する問題はちょっと悩んだよ。

取り除くべき文が2,3,4であれば、前の文と比較して即座に選べるけれど、答えが1の場合、違和感を抱きつつも、保留としなければいけない(得意な人は、答えが1であっても即断できるだろうけれど)からね。

 

逆に言えば、僕の場合は、悩んだら1が正解である可能性が高い。

反対に、4が答えの時に悩む人もいるだろう。

過去問などをやって、自分の傾向を把握しておくと、いざ迷ったときに役立つかもしれないね。

 

 

第4問

第4問は図表と文章を扱った問題。

TOEIC のpart7でも出てくる問題だね。

 

TOEICをやっていることもあって、比較的迷わず解けたけれど、図表を読み取ってくみ取る力は(少なくとも小学生レベルの力は)求められる。

小学校時代、算数や、社会の資料読み取りが苦手だった人は、英語が得意だとしても結構つまづくポイントだったかもしれないね。

 

第5問

第5問は小説風文章。

多くの大学では、(とりわけ理系学部は)二次試験で小説を取り扱わないから、もしかすれば人生最後に読む、英語の小説風文章になるかもしれないね。

 

しかし、人生最後の小説風文章にしては、あまりにもぬるい内容だね。

主人公が悪いことをする→反省する

という第5問のパターンは過去にも何度も見たよ。

 

「僕はパニックになった。だけど、いいことを思いついた。財布をもって静かに外出し、野菜を買った。」を読んだ時は思わず吹いてしまったよ。

もし試験場で笑ってしまったら、迷惑な話だろう。しかし、笑わずにこの試験を受けるのはなかなか酷ではないかなと思ったよ。

 

小説風といっても、解き方は変わらないよ。

読めば、文中に答えは書いてある。

この原則は、どんな文章・文体でも変わらないから、心にとどめておいてね。

 

第6問

第6問、routsの話。

説明的文章らしいけれど、どちらかというとお役所的文章と言わざるを得ない。

 

センター英語では「だれが興味あんねん」って内容が出されることが多い。

というのは、興味のあるなしによって文章の理解度が大きく変わるおそれがあるからね。

もしセンターで、例えばアニメ声優の話が出されたら、一部の人は成績があがるだろう。

 

だけど、今回は本当に「誰が興味あんねん!」だよ。ヤナギブソンでさえも「いや、道の話にだれが興味あんねん!」というレベルだよ。

 

もちろん、空路とか海路とかの話に興味がある人はいるだろうけれど、割合としてそんなに多くないだろう。

そして、文章もどこかお役所的なものを感じる。

センター国語で出されるような論説文と違って、意見が書かれていない、淡々と説明をしている感じの文章だね。

あまりに人畜無害すぎるというか、キャラがない。まさに、試験のために作られた文章というかんじだよ。

 

 

二次試験、ある程度偏差値の高い大学の二次試験の文章は、もう少し論文チック(というか、オリジナルが論文なことが多々ある。)で、読んでいてへえとなるところがあって面白いよ。

センター試験のつまらない文章から解放された今、二次試験の文章を読んで、知的好奇心を刺激しまくろう。

 

講評

過去の問題を解きまくったわけじゃないから、講評というのもどうかとおもうけれど、大学生活を経て改めてやってみた感想を書くよ。

大学受験後、ほどほどに英語を勉強したらどうなるか。

 

大学入学後英語の勉強量が下がっても文章読解力は格段に上がる。その一方で、文法の力はかなり落ちる。発音の知識は皆無になる

このことが予想される。

英語をやろうと思えば、まず多くの人がリーディングに手を出すだろう。事実多くの英語試験では文章試験が出題される。

また、大学においても、英語で論文を読む機会が訪れる。

そういうのを考えると、英語の文章をよむ機会は大学に入ってもほどほどにある

 

一方で、文法問題のようなかたちで自分の文法知識が試されることはあまりない。

あってもTOEICぐらいだけれど、そういう問題も、センターの文法問題と比べるとかなり易しい。

 

そして、発音記号は全く意識しなくなる

本当はよろしくないことだけれど、でも、「なんとなく発音できたらいっか」となってしまう。

今回やってみて、きづいたことだよ。

 

 

逆に言うと

センター試験は、大学生や社会人になって受ける試験と比べて、あるいは社会に出ている人と比べて、文法や発音の点で優れた試験である。

といえる。

 

まあ、なんだかんだいい試験ということだね。

今回はここまでだよ。

センター試験、お疲れ様だよ(^●ω●^)

 

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