はいどうも、カワウソだよ。
以前、英検1級の長文問題に関する、以下のようなツイートを拝見した。
率直に言うと、その通りだと思います。 #peing #質問箱 https://t.co/UykAJgENeB
— MR. BIG (@Kazuma_Kitamura) 2019年2月6日
長文問題に関しては、英検1級はむしろ難関大学の入試よりも難しくないという意見がある。
これに関して、僕も同意見だ。
これから英検1級を受験しようとする人にとっては、ちょっと安心する情報かもしれないね。
英検1級というといかにも英語の最高峰という感じだけれど、すべてが全て難しいわけではない。
むしろ、読解問題に関しては、単語さえわかれば難関大学の入試よりも簡単だ。個人的にはセンター試験レベルだと思っている。
それはつまり、対策さえすれば十分に満点がねらえる分野だということだ。(2019年度第2回英検1級で、読解の16問満点を取得しました)
今回は、英検1級において読解問題が得点源であるということを示していくとともに、どのようにすれば読解問題で満点正解できるかをかんがえていくよ。
英検1級の長文問題は得点源なのか
読解問題の平均得点自体は高くない模様
まず、本当に英検1級のうち、本当に長文問題は得点源なのだろうか。それを確かめていこう。
英検を受験すると、成績表の中に、リーディング・リスニング・ライティング(二次試験ではスピーキング)各分野の合格者・全受験者の平均正答率が書かれてある(ただし、おおまかな値しかわからない)
僕が初めて一次試験に合格した2017年度第2回試験を見ると、
合格者平均得点率はそれぞれ
R 66%
L 78%
W 78%
リーディングの正答率が極めて低い。
しかし、これは長文問題が難しいというよりも、語彙の難しさがネックだと思われる。
リーディングパートの41問中、25問は語彙問題だからね。
英検1級英単語大特訓によると、英検1級の語彙問題の合格者平均は17点/25問だから、残りの長文問題は16問中12問、75%ということになる。
単語の難しさを加味しても、読解問題は、リスニングやライティングと比べると正解率が高くない分野だと考えられるね。
なぜ英検1級の長文問題は得点源になり得るのか
とはいえ、上で挙げたように、英検1級の問題は難関大の英語よりも易しい、すなわち、(語彙さえあれば)高校生でも解けるような問題という人もいる。
僕自体そう感じた一人だ。
2019年度第2回試験では、英検の読解問題の練習を一切やらずに受験して、16問中16問、満点正解を達成した。
データ的に、僕はリーディングが得意だと言ってよいと自負しているよ。
ただし、これは別に特別なことでは決してない。
ちょっとのコツさえつかめば、かなり高い確率で英検1級の読解問題でパーフェクトを達成できると思っているんだ。
それは、以下で説明するような、英検の長文問題の特徴を踏まえるとわかるよ。
英検1級の長文問題は構造がシンプル
以下、なぜ英検の読解問題は満点正解できるのかを説明していくよ。
まず第一に、1級に限らず英検の問題は、長文問題の構造がめちゃくちゃシンプルだ。
出題される5つの文章のうち最後の1つを除いてすべてが、3段落で構成されている。
空所補充と内容読解問題とがあるんだけれど、そのどちらにおいても、1つ段落さえ読めば解ける形式になっている(最後の1文章を除いて)。
そして、空所補充・内容確認問題どちらであれ、段落の内容をまとめたらそれがほとんど答えになっている。
TOEICではそういうわけにはいかない。特定の一語を見落とせばもう解けない、という問題は存在する。
それと比べたら、各段落をなんとなく把握できればいいだけの英検長文は簡単なのではないかな。
英検1級の長文は語彙力が要らない
さらに、英検1級の長文には、さほど語彙力を必要としない。
とはいっても、あくまでPart1(語彙問題)とくらべてだけどね。
当然、そうでなければ語彙問題の存在意義がないからね。
英検1級の英単語はSVL 12000語でカバーできるのか? によると、英検1級の語彙問題に出てくる単語を95%理解するためには、22,000語の語彙力が必要だ。
一方で、part2では9,000語、part3では11,000語あれば、出てくる単語の95%を理解できる(ただしサイトで範囲外とされている語は除く)
そう考えると、語彙パートで高得点を取れるほどの語彙力があれば、文章の意味がつかめないということは本来ありえないはずなんだ。
英検で長文を得意分野にできる人の特徴
難関大受験を経験した人は英検の長文に強い
では、どのような人が英検で長文問題を得点源にできるのだろうか。
ほぼ確実に当てはまるのは、旧帝大など難関大・早慶や上智といった、英語が難しい私立大の入試英語を得意としていた人。この人達は、語彙力さえ身に付ければ確実に英検1級の読解問題で満点を取ることができる。
日本の大学入試英語(や高校入試英語)では、長文問題の配点が高い。
となると、大学入試や模試の英語で高得点が取れている人は、ほぼ確実に長文が読めている。
そして、上にかいたように、英検の文章問題は、大学入試の問題と比較してもそこまで難しいものではない。
だとすれば、旧帝大や早慶上智の英語が得意だった人は、英検1級の文章問題は難なく解けるのではないかな。
そういう人は、受験で長文ほど重視されていなかったリスニング、あるいは、語彙力増強を鍛えよう。
英検1級でも結局は『文章慣れ』が左右する
もう一つ長文問題が得意になり得るタイプを上げると、英字新聞など、英語の文章に日ごろから触れている人だ。
これは長文に限ったことではないけれど、慣れていたら解けるし、慣れていなかったら解けない。
僕自身、TIMEは読んでいるから英検の長文はやや楽だった。
一方で、リスニングやスピーキングの練習は少ないから、そういう部分は極端に苦手だし、リーディングであっても、英語のチラシやメールはあまり読まないから、TOEICのリーディングパートは不得意だ。
結局のところ、長文の点数は、文章に触れてきた量に比例するのではないかと思うよ。
今回はここまでだよ。
まとめると
英検の長文問題は難関大学の入試英語よりも(構文・問題形式的な意味で)易しい。
構造がシンプルな英検の読解問題は、多読を続けて文章慣れすると容易に正解できる
とあるブログで英検1級がいかに難しいか合格者が語っていたけれど、みんなはだまされないようにしよう(^●ω●^)