はいどうも、カワウソだよ。
英検1級を初めて受験する方にとって最も悩ましいところの一つが、英単語などの語彙だ。
正直語彙力がなければ長文もリスニングもできないし、英作文や二次試験にも支障が出る。
また、語彙パートで得点をしておけば、他のパートができなくても一次試験に合格をすることができるし、現にその方法で一次試験に合格した猛者もいる。
しかし、それでも僕は、英検1級で語彙パートを頑張るのはオススメしない。
少なくとも、語彙パートで満点を目指すくらいならば長文やリスニングの練習をした方がよほどお得だ。
今回は、なぜ英検1級の語彙パートを頑張るとマズイかを考えていこう。
なぜ英検1級で英単語満点を狙うのがマズいのか
英単語の暗記はコスパが超悪い
なぜ英検1級の語彙パートで満点を狙うことをお勧めしないのか。
答えはいたってシンプル。コスパが悪いからだ。
まず、英検1級の語彙パート満点を狙った場合と狙わなかった場合とで、どのくらいコストに差が出るかを考えてみよう。
英検1級の英単語はSVL 12000語でカバーできるのか?によると、『究極の英単語』シリーズのVol.4(12000語レベル)の単語を全部覚えておけば、英検1級で出題される単語の93%をカバーできるという。
一方で、リーディングのパート1(語彙)で満点を狙おうとするならば、15000語は必要だそうだ。
つまり、3000語余計に覚えなければいけない。
この3000語覚えるのにかける労力が非常にもったいないと思うよ。
というのも、英単語の勉強はあまり応用のきくものではないんだ。
例えば、shoot という単語を知っているかどうかは、extremeの意味がわかるか否かには関係ないよね。
つまり、ある単語を覚えたところで、その知識が別の単語の意味を理解するのにほとんど影響しないということなんだ。
もちろん、接頭語(expectのexなど)を知っていれば未知語の意味を推測できるだろうけど、それでも完全に的確な推測はできないだろう。特に英検1級レベルの単語となると、推測不可能な単語がたくさんでてくる。意味を知ってそれを語源とつなぎ合わせて覚えるのはいいけれど、最初から語源をもとに意味を推測したところであたるものではないしね。
また、語彙パートは単語だけでなく熟語の問題も出題される。そこまで網羅しようとすると、相当な覚悟がいる。
推測の分を加味しても、3000語覚えるために1000回くらいは同じことを繰り返す必要があると思うよ。
正直、極めて効率が悪いと言わざるを得ないよ。
(ちなみに、12000語覚えるのも大変だという方には↓を参考にしよう
長文問題は効率が良い
一方の長文問題。正直なところ、こちらに力を入れた方がいいと思ってるよ。
理由は2つ。
まず、語彙数が12000語程度あれば十分読解可能だからだ。
これ以上のレベルの単語が出ないとは断言できないけど、わんさかでる訳でない。英検1級の英単語はSVL 12000語でカバーできるのか?によれば、12000語あれば全体の93%がカバーができる。
語彙パート単独ではカバー率77%だということを考えると、読解パートは12000語の語彙があればほぼ完ぺきにまかなえると思うよ。
そしてもう一つの理由。
読解は一度コツを掴めば10問正解できるから。
単語・熟語が、1個覚えたらあまり応用がきかないのに対して、読解で求められるのは同じだから、一度コツをマスターすればどんな問題が出ても対処できる。
それに、単語が3か月やらなきゃほとんど忘れるのに対して、読解の技能は一度やればしばらくはその技術は持続する。
実際、僕も英検の読解はノー勉で9問正解したしね(10点満点とばカッコついただろうけど(追記 2019年度第2回試験では読解問題満点達成しました!))
というわけで、単語よりも読解の方が断然お得だと思うよ。
読解のスキルの秘訣はこちら↓
英単語は8割正解を狙おう
さて、改めて、英検1級の語彙部門はどの程度とればいいだろうか。
個人的には、25問中20問、8割をとれば十分だと思うよ。
というのも、SVL12000語レベルで語彙パートのカバー率が77%だからだ。
実際、SVLPart1(+大特訓)で12000語程度の語彙力をもつ僕が19点くらい正解しているし、SVLvol.4を完璧にこなせば20問弱はとれるのだろう。
また、リーディング部門全体で7割とれば、合格者平均に届く。
そういうところを加味すると、語彙力は12000語レベルまでにしておいて、長文で差をつけた方がいいと思うよ。
今回はここまでだよ。
もちろん、上であげた主張は人によって向き不向きがあるだろう。あくまでも一般的・客観的なコスパを考えた結果叩き出した理屈でしかない。
実際他の人の勉強法も参照して、自分に合いそうなものを選ぶといいとおもうよ(^●ω●^)
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