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英検関連のブログ記事を不合格者が書くことの危険

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はいどうも、カワウソだよ。

このブログでは、英検、特に英検1級に関する記事をいくつか書いている。

しかし、そのほとんどは一次試験に関する内容だ。

僕は今のところ、二次試験に関する記事は書いていないし、少なくともアドバイス的なところはほとんど作っていない。

 

なぜかと言うと、ついこの間まで、英検1級の僕が二次試験にまだ合格していなかったからだ。

二次試験に合格してもいないのに面接関係の記事を書くのはおこがましいと思っているよ。

 

しかし、世の中には僕と違う考えの人がいるようで、英検1級の二次試験どころか一次試験さえ突破していないにもかかわらず、二次試験の参考書レビュー記事だとか、トピックごとの記事を書いているブロガーがいる。

もちろん、ブログ投稿を妨害することはできないのだけれど、そのブログを読む人の立場に立って考えると、一次試験に受かってもいないのにそういう記事を書くのは倫理的に問題があると思っている。

やはり、読む人のことをかんがえれば、英検1級に合格していない人がその試験にちてあれこれ書くのは間違っていると思う。

今回は、英検1級に合格していないのに勉強法を書いているブロガー・逆にそういったブログ記事を読む方への警告を込めてこの記事を書いていくよ。

 

英検不合格者でもブログ記事で儲けられる

英検不合格者が合格者を駆逐できるネット世界

まず初めに、インターネットにおける事実を書いておこう。

検索エンジンで一番役に立つ情報が一番上位に表示されるわけではない。

 

これは英語に限った話ではない。

その典型例が『いかができたかブログ』とも称されるトレンドブログだろう。

いかがでしたかブログが量産される裏事情を経験者がお話します。

 

ググって上位に表示されるのに、いざ読んでみたら「調べたけどわかりませんでした!」という結論でしめられている、そんな記事をよく見かけるようになった。

GoogleなどのサーチエンジンにはにはSEOというシステムがあって、調べた人が知りたい情報がすぐ得られるようにサイトをランク付けしている。

しかし、Googleが英語圏の会社ということも加担してなのか、正直完璧ではない。そのため、内容の薄い記事、実際には役立つ可能性の低い記事が、検索上位に出ることがあるんだ。いわば、書店で「今週のおすすめ!」として、質の悪い本を宣伝してしまう感じだ。実際の書店ならば店員が選ぶからそういうのは少ないだろうけれど、人工知能だと選択基準が人と異なるし、SEOの強ささえあれば、中身に関係なく検索の上位に入ってしまうんだ。

ここをついてきたのが『いかがでしたかブログ』あるいは『トレンドブログ』という種のものなのだけれど、この手法で稼いでいるのは、有名人に関する記事に限ったことではない。

 

英検不合格者や、TOEICをろくに受けたことのない人の一部にもそれを利用して、英検やTOEICについての記事を書く人がいる。

このSEOというモノをうまく使えば、英検1級の一次試験不合格者、あるいは未受験者でありながら、自身のブログを二次試験合格者のブログより上位に表示させることが可能なのだ。

 

一般的に、英検不合格者、二次試験まで一度もたどり着いていない人の二次試験記事と合格者の二次試験記事であれば、後者の方が役にたつだろう。

しかし、このSEOを活かせば、一次試験不合格者のブログであっても、あるいは、受けたことがない人であっても、英検1級を優秀な成績で合格した人のブログより読まれるようにすることが可能なんだ。

実名を出すのは控えるけれど、『英検1級 二次試験』と検索して上位に表示されている記事の中には、本人が一次試験にさえ合格していない人の記事がある。

全体として大まかに見ると、良い内容の記事ほど上位に表示されるようになっているのだけれど、中には英語力ではなく、SEOの上手さによってGoogleで上位に掲載されているブログ記事があるから注意しよう。

 

英検不合格者・未受験者のブログががさらなる不合格者を生む

英検二次試験未経験者の意見から得られるものは多くない

 

さて、その人の英語力にかかわらずSEOの強さで上位にくるサイトがあると説明したところで、そういったブログが読者に与える悪影響の可能性を考えていこう。

英検の3級以上の級は一次試験と二次試験の両方に合格しないと『合格』扱いされない。

一次試験はリーディング・リスニング・ライティングを、二次試験ではスピーキングの能力が計測される。

そして、一次試験に合格していないと、そもそも二次試験に進むことができないんだ。

 

では、英検の二次試験を受験していない人はどうやって二次試験の記事を書くのだろうか。

あり得るとすれば、例えば参考書だろう。

英検の面接参考書で評判のモノを紹介すれば、そこそこの内容の記事を書くことができる。

 

しかし、実際に二次試験を受験したことがないのであれば、そういった参考書がどれだけ正しいかわからないのではないかな。

もし二次試験に合格した人であれば、「この参考書のこの部分はオススメしない」とか、「この参考書をこうやって使うと合格できました」とか、実際の経験を活かした記事が書ける。

しかし、一次試験に不合格な人は、二次試験を受験していないからそういった経験が書けない。

 

結果、その参考書の内容をそのまま(あるいは希釈させて)書かざるを得なくなる。中には、アマゾンのレビューを加工して、あたかも自分が使ってみたかのように書いているものもあるかもしれない。

それに、評判の高い参考書であれば、合格者が経験をもとに同じモノを紹介しているだろう。

しかし、そういうためになるレビューを、未受験者のブログが阻害している。

あるいは、『自分はこれで合格しました』っぽさを出すために、実際購入した人なら抱かないような感想を書いていることもある。

 

もっといけないのは、受験していないのに「二次試験合格のコツ!」と書いちゃっているブログだ。

悲しいことに、こういうブログ記事が世の中には存在するんだ。

合格していないにもかかわらず、独断と偏見で「こうすれば合格に近づける。」とかノウハウらしきものを書いているブログがあるんだ。

 

そりゃ、不合格だから完全に間違い、合格しているから完全に正しいというわけではない(むしろ、僕はそういう考え方にも否定的だ)し、不合格であってもそれらしい方法はわかる。でも、結局は参考書などから引用し編集した思い込みに過ぎない。

結果を出せていないのだから、そういうのを書くのは控えてほしいよ。

こういった、一部の自分本位なブロガーのせいで、英検に合格したい人が有用な情報を得づらくなる。その結果、十分な情報を得ていれば合格していた人が中身のないブログ記事のせいで不合格になるかもしれない。

だとするならば、受験者に悪影響を及ぼしているといわざるを得ないよ

 

結論:英検ブログを書く前にまずは一次試験に合格しよう

 

いろいろ書いたけれど、結論として言いたいのは、英検の二次に進んでいない人が二次試験の記事、ましてや攻略法なんてものを書くべきではないということだ。

二次に一度でも進んで失敗しているのなら、まだ失敗談を書けるからいいけれど、そうでないなら二次試験は未知の領域でしかない。

そういう人にとって、本当にオススメされている参考書が役に立つか、わからないのではないかな。

 

正直なところ、僕自身、二次試験不合格者の立場でその勉強法を書いているので強くは言えない。

しかし、一次試験にさえ合格していない人に記事を書かれるのは客観的に見て問題があると思ったので、問題提起をすることにしたよ。

 

今回はここまでだよ。

英検二次試験の記事を書きたい人は、まずは一次試験に合格することを目標としよう(^●ω●^)

 

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