はいどうも、カワウソだよ。
某有名オンラインサイトで、生まれて初めてオンライン英会話をやってみたよ。
おためし期間で無料だったし、ぼく自身英語のスピーキング能力を鍛えたかったから関心をもって挑んだよ。
英検1級の一次試験を突破しているから英語そのものにはある程度自信があったんだけど、英会話は文章読解や文法ができているだけでは十分でないスキルと感じたよ。
大学入試の英語科目が四技能化されるかどうかが話題な現在だけれど、オンライン英会話の経験はそれを考えるうえで重要な役割を果たしていると思うよ。
今回は、オンライン英会話をやってみた感想をここに書くよ。
オンライン英会話で「伝わらない」を実感する
なんだかんだ大事な「発音」
今回英会話してくれたのはフィリピン人の女性の先生だったよ。
初めてということで、簡単な自己紹介をしたんだけど、そこで最初の問題が発生。
「趣味は、女性声優のコンサートに行くことです」ということで
I like to going to some concerts of voice actresses.
といったんだけど、よくわかってもらえなかったよ。
少し考えて female version of voice actor と言ったら伝わったよ。
voice actor が通じたのだから、これは完全にactress という単語の発音がまずかったと考えられるね。
アルクの水準では、actressという単語は日常初級レベル。日本だと中学で習う、本当に初歩レベルの単語。ネイティブスピーカーにとっては小学校低学年以下だと思う。
当然ぼくもこの単語は知っていたactressという単語、たしかに実際に正しく発音した回数は少ないし、複数形のactressesに至っては数えるほどしか発音しあことないけれど、それでも伝わらなかったのは地味にショックだったよ。
文章中でどれだけ触れている言葉であっても、実際に発音しなければうまく発音できないということに気付いたよ。
文単位で勘違いされる
もう一つ、発音に関して難点が。
単語そのものというより、文中における単語の発音についてだよ。
voice actressを何とか伝えたあとも1分ほど何か会話に違和感が。
先生「いや、でも声優なるのって大変じゃない?てか君、その仕事続けて何年くらいなの?」
あ、これ、僕が声優をしていると勘違いして話してるな、そう感じた瞬間だったよ。
たしかに大学生で声優をされている方はたくさんいるけれど、ぼくがそんな扱いされるのはあまりに恐れ多くて、急いで訂正したよ。
訂正しただけで実際に確認したわけじゃないけれど、
I like to going to some concerts.
が
I’m going to some concerts.
に聞き間違えられた可能性があるよ。
「もうすぐコンサートを開くよ。ハハッ。」
的な感じでとらえられたかもしれないね。
思えば、声優さんがライブを披露するのは日本独特の文化だと思う。
そもそも声優ライブなんて日本人でも知らない人は多いだろう。
そうかんがえると、
I’m a big fan of voice actresses, and I like to go to their live concert.
のように少し丁寧に言った方が伝わったんじゃないかとふりかえって思ったよ。
オンライン英会話でわかったことは、英作文など以上に誤解される可能性が高く、したがって、より丁寧にしゃべっていく必要があるということだよ。
英会話というコミュニケーションでしか身につかない「単語」
単語の意味を再認識させられる
さて、学びがあったのはもちろん発音だけではない。
英単語についても新たな発見があった。
おそらく先生が言ってくれなきゃ一生知らない、あるいは自分で使えなかったであろう単語を習得したよ。
それが、 job security という語。
日本のSEって海外よりもブラックだよね~って話になって。
僕「でも海外は完全実力主義で、生産性がない人は長く働けない不安がある。日本企業は薄給かもしれないけれど、翌日自分の机がなくなっているかもしれないと心配する必要はほとんど無い」と言ったら
先「ああ、日本の会社はjob securityがあるってことね!」
と言われたよ。
job もsecurity も、カタカナ語として使われている、日本人になじみ深い英単語だね。
でも、このjob securityという使い方によって、securityとセキュリティーはすこしちがうことに気付いた。
セキュリティーといえば、安全って意味だよね。泥棒から家を守ったり、コンピュータウイルスからパソコンを守ったりする。
同じように考えてjob securityって言葉だけ聞くと、パソコンを使う仕事でウイルス対策に感じる。あるいは、工事現場で働く人が「安全第一」を意識するような、そんなイメージが浮かぶんじゃないかな。
でも、本当はそうじゃなくて、job securityは「雇用保障」という意味を持つんだ。
ここで、securityという単語を遺書で引くと、こういう意味が載っている。
protection against something bad that might happen in the future(将来起こるかもしれない悪いことから守る)
日本語で「安全」というと危険がないことだけど、securityは、「(潜在的な)外敵から守る」という意味合いがある。
もちろん、英語の文章を読んでいくなかでも、job securytyという言葉の意味を知る機会は来るだろう。
しかし、英会話、特にマンツーマンのオンライン英会話をやった方が、より強く、自分が知らなかった言葉の意味を理解することができるのではないかな。
英会話はアクティブボキャブラリーが増える
もう一つ。英会話はアクティブボキャブラリーが増える。
これは英作文でも体験したのだけれど、長文をやって身につく語彙はパッシブボキャブラリーということに気付いたよ。
フィリピンと日本の産業について話したとき、
「あれ、第一次産業ってどういうんだっけ?」
と、日本語では理解できているような単語の英訳が出てこなかった。
小中学校の社会で第一次産業は習ったし、それがなんなのかもだいたい説明できる。
でも、それを英語でいうと?
答えは、primary industry
直訳すればよかったんだけど、僕は出てこなかった。
あるいは、英検の二次試験で「投資する」の英語をなんというか度忘れしたことがある。
このように、『英語でなんていうんだっけ』という体験をよくする人は、アクティブボキャブラリーが低い人ということになる。
これは英語だけでなく、日本語の語彙力に関しても言える。
文章で出てきたら意味がわあるけれど、いざ話すときになると使えないんだ。
受動的な語彙(パッシブボキャブラリー)は十分あっても、使える単語(アクティブボキャブラリー)が足りない。
日本語の例を挙げれば、「明鏡止水」という言葉の意味を知っていても、会話や作文で使ったことがない人はいるよね。これがパッシブボキャブラリーだ。
こういう受動的語彙力だけ高めても、リーディングやリスニングには強くなっても、ライティングやスピーキングで太刀打ちできなくなる。
英会話でこのことを意識して、あとで調べれば、こういった問題は解決できるんじゃないかな。
英会話は「即興英作文」だ
相手を理解させる技術
さて、いわゆる英語4技能のなかで英会話に特徴的なのが、相手の存在だ。
ライティングでも相手を意識する必要があるけれど、英会話ではそれがより顕著になっている。(いわゆるスピーキングでは意識の度合いは低いけど、トーキングとなれば相手を強く意識しなきゃいけない。)
なんせ、どれだけうまくても、それこそ、ネイティブ並みの発音をしていても伝わらなければ意味ないし、訛りがあっても伝われば第一関門はクリアしている。
じゃあその技術を磨くために必要なのが、言い換え力。
さっき書いた第一次産業の例でいえば、もし僕がprimary industryという言葉を表現できたとしても、相手が幼稚園児だったら伝わらないよね。
そういうとき、fishing,agriculture,forestry と言い換えればいい。むしろ、言い換える必要がある。
ただし、日本人が知っていて相手が(子供でない限り)知らないという場面は英語初中級者ではほぼあり得ない。
どちらかというと、investがでてこないから spend moneyに変えたり、第三次産業(tertiary industries)を英語で言えないからsurvice industryと言い換えるなど、即興で文をマイナーチェンジするスキルが必要になる。
これは模範解答を丸暗記しただけじゃ絶対にできない。英会話を通して鍛えるのが最善手じゃないかな。
今回はここまでだよ。
会話スキルを高めて、英検二次試験に万全でいどむよ(^●ω●^)
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