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TIMEの英語をTOEIC・英検と比較してみた

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はいどうも、カワウソだよ。

 

僕は以前から英語学習を目的に、海外雑誌TIMEを定期購読しているよ。

で、そのTIMEを読んでいて思ったことがある。

TIMEなど、生の英語は、TOEICや英検など、日本の英語試験と感じがまるで違うんだ。

もちろんTOEICや英検にもいいところはあるし、そもそもそういった試験で十分な結果を出していない自分が言えることは少ないのだろうけれど、そんな状態であっても、TOEICや英検の、言ってしまえば『チャチさ』が浮かび上がってくる。

 

そこで今回は、TIMEの文章と、英検やTOEICなど国内の英語資格との違いを分析してみるよ。

それぞれのメリット・デメリットをそれぞれ考えていこう。

 

TIME vs TOEIC

TIME vs TOEIC 単語編

雑誌TIMEは、英語学習者向けに作られている雑誌ではない。

ズバリ、英語ネイティブの人を読者として想定している。

日本で言うと、多くの日本語雑誌、あるいは読売新聞や日経新聞のような感じだね。

 

そんなネイティブ向けの雑誌だからこそ、TIMEの語彙はかなり半端ない。

英語高地トレーニングの調べによると、10000語あればTIMEの記事のうち8割は理解でき、12000語の語彙力があればすべての記事が理解できる(あくまでも単語レベルの話だけど)そうだ。

アルクから出版されている究極の英単語では最高レベルが12000語となっていることから、TIMEの記事が難なく読めれば、日本の英語学習者としては相当上位に位置すると言えよう。

 

実際、TIMEを読んでいると、毎回新しい語彙を記録しているにもかかわらず、次々と未知の単語が出てくるよ。

これは、英語の語彙力の高さが僕のレベルを超越していることのあらわれだね。。

 

さて、一方のTOEIC

エイラクの調査によると、TOEIC公式問題集の問題に出てくる単語の98%は、究極の英単語の単語を9600語レベルまでマスターすればカバーできるそうだ。

文章をすらすら読むためには、出てくる単語の98%を理解すればよいと言われている。となると、大体10000語ほど理解すればTOEICで高得点を取る見込みはあるということだね。

 

単純に比較すれば、TIMEを毎回読み、TIMEに出てくる単語を調べま繰っていれば、TOEICで「単語の意味がわからない」という状況に陥ることはないね。

TIME vs TOEIC 文章編

 

しかし、TIMEを読んだからといって、必ずしもTOEICで900点が取れるわけではない

というのも、TIMEの読解と、TOEICの読み方は微妙に異なるんだ。

 

TIMEの一部記事は、とにかく長い。

1つの記事が最大6ページとか8ページとかある。

それも、TOEICの文章よりもずっと小さい文字で書かれている。

僕がやってみたところ、TIMEを完読するのに2時間40分ほどかかった。

それも、映画・音楽欄を読み飛ばし、ほかの記事もだいぶ大雑把に読んで、これだけの時間だ。もしすべての記事を読んでいれば3時間はかかっただろう。

 

それだけ分量があるのだけれど、TIMEはひとつの文章において内容がほぼ一貫している

だから、途中でよく意味が分からなくても、あるいは固有名詞を覚えていなくても、全体を読めばなんとなく概要はわかるようになっている。部分部分で読めないところがあっても、全体で何を言っているのかはわかるんだ。

後述するけれど、英検の読解問題の問題は、この内容の概要に沿った問題のように思うよ。

 

一方のTOEIC。僕の実感では、文章の全体というよりかは、部分部分を問うているものが少なくないように思う。

メールや広告記事を読んで、「この部分にこう書いているから答えはC」のように、特定の部分を見逃すと、他の部分がどれだけ読めていても正解できないというケースが少なくない。

 

とある非公式のTOEIC問題集(とはいえ、有名TOEIC講師が作成していて評価も高いもの)のある問題では、「商品説明が完璧であるよう私たちは努めています」という一文が正解の根拠となる問題があった。

文章量の違いもあるだろうけれど、TIMEの記事は全体的に、抽象的に『ざっくり』読んでもアウトラインが理解できる一方で、TOEICでは、『具体的に』読まなければ解けない問題もある。

ぼくは、TIMEや論文を「ざっと」よむことは得意だけれど、逆に概略だけ理解して、細かいところを注意して読むことが少なかった。

僕がTOEICで900点をなかなか取れなかったのはそこに原因があると考えているよ。

TIMEにおいてはざっくり読みでもなんとかなるのだけれど、TOEICではそういう大まかな読み方は通用しないようだね。

 

TIME vs 英検

TIME vs 英検 単語編

では、英検はどうだろうか。今回は、英検の中でも最高級の1級を例にかんがえていこう。

 

まず、英単語のレベル。

エイラクの調査によれば、10,000語レベルの英単語をカバーしてようやく、英検1級の問題中にある単語の90%が理解できる。

10,000語の知識があればTOEIC単語の95%が理解できることと比較すると、英検1級の語彙レベルはTOEICよりも高いということになる。

そして、英検1級の単語はTIMEとも結構相性がいいんだ。

 

というのも、TOEICの文章がビジネス、あるいは日常的なものなのに対して、英検の文章は科学や歴史・政治など広範囲にわたる。

TIMEの記事も、政治の話が多いとはいえ、芸能・科学(とくに生命科学の話題が多い)、文化など多岐にわたる記事が書かれている。

 

実際、TIMEをよんでいても、「この単語、英検1級の単語帳にあったな」という機会はたまにある。

逆に、TOEIC用単語集で覚えた単語にかんして、そのような経験をしたことはない。

つまり、単語に関しては、TIMEと英検とは非常に相性がいいと考えられるね

 

TIME vs 英検 文章編

TIMEと英検が似ているのは、何も単語だけではない。

文章に関しても、類似点があるんだ。

 

先述した通り、TIMEの記事の内容は多岐にわたる。

トランプの保護主義からBTSに至るまで。本当に「世界(特にアメリカ)の話題」をだいたい網羅している感じだ。

英検もまた、科学から政治まで広範にまかなっていて、TIMEと共通するところはあるように思えるよ。

 

そして、出題される内容も、英検では文章の根幹がわかっていれば解けるものが多いように思う。

TOEICの一部の問題が特定の箇所を見つけなければ解けない内容なのに対し、英検の質問は、各段落でどういうことが言われているかがわかれば解ける。

 

「ざっと読み」であっても合格点にはたどり着く。大学受験っぽい表現をすると、「読めれば解ける」といった感じだね。

つまり、単語だけでなく、文章読解に関しても、TIMEは英検対策になりうると思うよ。

(TIMEが功を奏したのかはわからないけれど、2019年度第2回の英検1級で、リーディング長文問題16問中16問満点正解を獲得しました!)

 

なぜ僕は英検に強いわりにTOEICに弱いのか

TIMEだけではTOEIC対策はできない

Twitterで、英語学習者のアカウントのプロフィールを見ると、TOEICは900点以上でも英検1級一次試験に不合格だった人はいる。

英検1級合格者のTOEIC平均点数は950とか960とかだという調査もあるようだね。

 

そんな中、僕はTOEIC900どころか800もない状態で、英検1級の一次試験に合格していた。

僕が英検1級の一次試験に合格したのが、2017年度第2回、10月に行われた試験。

その一か月前、9月に受験した第223回TOEICで、ぼくの得点はわずか790点だった。

さらに、2018年9月に受験した第233回TOEICでも、わずか800点。

 

英検では、リーディングの得点は合格者平均と同じくらいだった。

にも拘わらず、TOEICの点数は、英検1級合格者を大きく下回る結果だ。

 

断定はできないけれど、僕の英語学習(英検・TOEIC以外)が、ほとんどTIMEや英字新聞だったというのもあると思っているよ。

 

当時から、時たまTIMEを買って読んでいた。あるいは、NewYorkTimesは週一で買っていた。

そういう新聞記事・雑誌記事の文章を読むことで、概略をざっくり読む能力は鍛えられたように思う。

それは、英検(の一次試験)を突破するのに役立ったと思っている。

 

しかし、TOEICの読解問題に必要な、解答の根拠となる部分を探す技能は、新聞や雑誌を読んでも身につかなかった

これが、英検1級の読解問題をクリアしている僕がTOEICで得点できない理由だろうと分析しているよ。

 

今回はここまでだよ。

TIMEなどの英語雑誌を読むのは英語学習には効果的だけれど、TOEICで高得点を取るには、特定の雑誌だけでなく、多種多様なもの、例えば小説なんかを読むことが効果的かなと思ったよ(^●ω●^)

 

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