はいどうも、カワウソだよ。
世の中には英単語帳がいくつもある。
そして、そういう単語帳は、大学受験用、英検用、TOEIC用、など、用途ごとに整理された英単語帳がほとんどだ。
すなわち、世の中の英単語帳のほとんどは、特定の試験のための単語帳ということになるね。
しかし、僕は個人的に、なにか特定の資格試験のための単語帳を買うのは好きではない。
というのも、例えば英検の単語帳とTOEICの単語帳で出てくる英単語がかぶるようなことが多々あるんだ。
例えば1000語ほど覚えたくてその単語帳を買ったのに、そういうかぶりのせいで新たに覚えるのが500語しかなかったとすれば、なんかもったいなさを感じる。
できることならば、『英検用』『TOEIC用』とかではなく、ネイティブが使っているかどうかのレベルで単語帳を選びたいところだよ。
そんな願いをかなえてくれる単語帳のひとつ、究極の英単語シリーズ(Vol3. Vol4)を購入したよ。
実は去年にも同じ単語帳を買っていたんだけれど、一度駿河屋に売却してしまったよ。(売る前にしたレビューはこちら)
その時はまさか、英検二次試験に落ち続けて、再び一次試験を受験するとはおもっていなかったからね。(英検の一次免除は3回まで)
というわけで、もう一度一次試験から受けなおすことにしたよ。
久しぶりに購入し、現在SVL vol.3を2周したよ。
今回は、究極の英単語を使ってみた実感をレビューしてみるよ。
(追記)この記事より後に書かれた別のブログに「ネットで調べたけど欠点を探せなかった」なんて書いているのがあるけれど、究極の英単語と検索して1ページ目に表示されるこの記事ではちゃんと書いていたので、結構残念だよ。
SVLに限ったことではないけれど、学習参考書を買う際は、「だまされるな!」みたいな強い言葉に騙されず、なるべく中立的な評価をしている記事を参考にするといいよ。
SVL Vol.3 だけでは英検1級に届かない
英検1級を目指すならSVL Vol.4まで読もう
この究極の英単語、レベル別にわかれてて、Vol.3で扱われている単語は7000~9000語レベルだそうだ。
これはどのくらいのレベルかというと、英検準1級~1級レベルらしい。
では、本当にそうなのだろうか?この基準は製作者が勝手に言っているだけ(結構そう思われる単語帳はある)とすれば、役に立たないということになってしまう。
そこに疑問を持った人はすでにいたようで、実際に検証してみたサイトがあったよ。
このサイトでは、2016年第2回から2017年第3回の5回の試験、大問1(単語試験)の選択肢を調べているよ。
それによると、SVL Vol.3で扱っている9000語レベルでは、英検1級語彙パートの選択肢のわずか31%しか賄えないことがわかった。
Vol.4まで読んで、12000語レベルになって、ようやく選択肢の77%を賄えるという結果になっている。
つまり、英検1級を目指す人ならば、最低でもvol.4まで読んでおく必要がありそうだね。
逆に言うと、SVL Vol.3に出てくる単語は余裕で知っておかないと、1級を目指すのはかなり無理ゲーだと思われるよ。
僕自身、SVL vol3の半分くらい単語がわからなくて、超特急で勉強したよ。
また、9割近くまで理解したいという人は、極限の英単語という、さらにハイレベルな単語帳で覚えるか、洋雑誌を読みまくるかしなければいけないみたいだよ。
英検1級満点チャレンジをしたい人はぜひそちらも挑戦してみてね。
究極の英単語(SVL)は資格向きではない
しかし、このSVLレベルはあくまでも「ネイティブスピーカーの使用頻度」が基準になっている。
逆に言えばSVLには、資格試験では覚える必要のない単語まで入っているんだ。
具体的にどのような単語が入っているか。例示していこう。
例えば、Vol.3のLevel9(9000語レベル)には、daffodilという単語が載っている。
意味は、ラッパスイセン。
英米で花屋の店先に並んだいろんな花を見たい人なら知っておきたい単語だけれど、少なくとも英検を受験するにあたって覚えなきゃいけないものではない。
英検やTOEICで覚えるべき単語は、もっと抽象的な単語が多い。
しかし、究極の英単語(SVL)にのってあるのはあくまでも、ネイティブスピーカーの使用頻度がもとになっているものだ。
ネイティブスピーカーがどれくらい使うかに基づいて単語が掲載されているから、SVLにおいても具体的な花や虫の名前もでてくるんだ。
こういう単語は、英米で暮らすのにはいいだろうけれど、資格試験の観点からすればムダだと判断せざるを得ない。
この点に関しては、注意しなければならないと思ったよ。ある程度余裕ある人でないと、なかなか使いこなすのは難しいのではないかな。
『覚えやすさ』の観点からは、究極の英単語(SVL)は微妙
なぜか2つのセクションに分かれている
単語のレベルは申し分ないと思うけれど、では単語帳の効能の一つ。覚えやすさという面ではどうだろうか。
端的に言うと、微妙だよ。正直なところ、載っている単語を覚えるための書物として使われるべきではないのかもしれないと思うほどだ。
究極の英単語では、1冊ごとに3000語、それが1000語ごとにレベルが分けられている。
そして、その1000語が、さらに500語ごとに分かれているんだ。
その分けられ方が正直「どうなの?」という感じだよ。
まず、最初の500語には例文がある。
この例文は、1文に覚えるべき単語が複数入っている。
例えば、Vol.3のLevel8の例文に次のようなものがある。
The bishop‘s presence dignified the ceremony.(司教の出席によりその式典は威厳あるものとなった)
太字で書いたものが、この例文で覚えるべき単語ということになっているよ。
このように、ひとつの文の中に、2つ以上、覚えるべき単語が載せられているんだね。
いわば、DUOのような感じだよ。
しかし、こういった例文は、掲載されているすべての単語を扱っているわけではない。
掲載単語の半分は、『word list』の欄に載っているだけ。
使い方(usage)は載っているものの、例文と違って、単語とusageが一対一対応なんだ。
例えば、comma(コンマ)という単語では、 place a comma とだけ書かれている。
例文と違い、他の単語を同時に覚えることはできないんだ。
つまり、この辞書は使い方が2タイプある。
何というか、あまり効率とかそういうのを考えるうえでは無くして一つにまとめた方がいいのではないかと思うよ。
暗記用ではなく、確認用として使おう
実際使ってみた感想としては、正直『微妙』と判定せざるを得ない。
普通こういった単語帳というのは、掲載されている英単語の暗記に用いられるのだろうけれど、正直なところどうかなと思っているよ。
どちらかというと、文章を読んでいて出てきた単語を確認するために必要なんじゃないかとおもっているよ。
ちなみに、この「究極の英単語」を使った単語暗記法についてはこちらを読んでくれるとうれしいよ
1ヶ月で確実に英検1級レベルの難関英単語を3000語覚えるための科学的に正しい方法
まとめ:究極の英単語は使うのに工夫が必要
まとめると
究極の英単語は、Vol.4までやりこめば英検1級レベルの単語も十分理解できる。
しかし、あくまでも英語圏の日常生活を基準にしており、英語資格の面では必要ないと思われる単語も多数載っている。
また、単語帳の機能としてはイマイチ。
今回はここまでだよ。
次回英検を受験されるかたは、ともに頑張ろうだよ(^●ω●^)
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