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英検1級の英作文はマジヤバイ

更新日:

はいどうも、カワウソだよ。

 

英検1級の英作文をしていて、ひとつ気づいたことがあるよ。

それは、英検1級の英作文はマジでヤバイということだよ。

 

もちろん、英検の中で最高級だから単語も長文もリスニングもヤバイんだけれど、個人的には、英作文が一番ヤバイという説があるよ。

では、具体的に、どのようにヤバイのかみていこう

 

英検1級英作文はトピックがヤバい

 

英検1級英作文の何がやばいか。

まず、出題内容がえぐい

例えば、2018年度第2回英検1級では、次のようなトピックが出題された。(参考サイト:英語ソリューションズ Essay Writing問題の対処法

Has a university degree in the humanities lost its relevance in today’s world?

今の世界、人文系の学位は適合性を喪失しているだろうか。

 

Google翻訳を介しあ和訳を読んだところで、それでもなお難しい。

正直、『知るかよ』って話だ。

 

文部科学省が文系学部の統合を検討したことがあるけれど、この回はそれを受けてのこのトピックなのだろう。

ただ、このニュースを知っている人にとってもかなり難しいトピックなのではないだろうか。

ニュースとして知っていたとしても、それに関して200語文章を書けるほど真剣に考えた人はそう多くないと思う。

 

他にも、日本はアメリカとの関係を再考した方がいいと思いますか?(2017年度第3回)など、国際的な問題がトピックに出されることもある。

政治家が判断すべきようなことを考え、かかされるようだね。

 

そして、英作文にかけられる時間は30分。旺文社の問題集によると、5分で構成をある程度考得るのがデフォルトらしい。

となると、英検1級の英作文においては、ただ英語の知識があるだけでなく、世の中のニュースや社会現象について日ごろから深く考えておく必要がある。

ここが、英作文を難しくしているところではないかと思うよ。

 

 

英検の英作文と二次試験との違い

 

同じ、意見が求められる問題として、二次試験のスピーキング問題がある。

これもまた難しいのだけれど、英検の場合、スピーキング試験は英作文よりもまだマシなところがある。

というのも、二次試験では、5つあるトピックの中から1つ選ぶシステムなんだ

 

5つトピックは、科学についてだったり、国際関係についてだったりと、いろいろだ。

つまりは、英検1級の二次試験に関しては、自分の好きなトピック・うまくいきそうなトピックを選択できる。

 

一方の英作文の場合。例えばAIに関する問題が出題されたら、たとえ自分が人工知能に関する知識を全く持っていなかったとしても、トピックを変えることはできない。トピックの変更は許されないんだ。

というわけで、トピックの内容に関しては、二次試験よりも英作文の方がよりハードだと言えるね。

 

 

そもそも英作文そのものはヤバい

 

というか、そもそも英作文自体がかなり難しい分野だ

というのも、英作文は、長文問題やリスニングと違って、アウトプット型の技能なんだ。

 

これは、スピーキングもそうなんだけれど、インプット型の技能よりもアウトプット型の技能の方が、圧倒的にむずかしいのではないかと思っているよ。

 

というのも、自分の中から単語や文法を引き出すのは、見たり聞いたりして理解するのよりはるかに難しいんだ

例えば、「stipulate (~を規定する)」という単語を覚えたとする。

そこで、長文で the law stipulates that~ と書いてあったら、「その法律には~と規定してある」というのが読めるよね。

しかし、もしstipulateという単語の理解があやふやだったとしても、文章を見て思い出せれば、文章問題においては大丈夫だ。

 

しかし、英作文では、そうはいかない。

「規定する」という意味の単語を書きたければ、stipulateという単語のスペルを完全に覚えておかなければならない。

他の単語を使って表現することもできるけれど、「stipulateという単語から『規定する』という意味を思い出す」よりも、「『規定する』という意味からstipulateを思い出す」方が難しいのではないかな。

active vocabularypassive vocabularyの違いがここにあるね。

 

また、文法についても同じだ。

文法知識として、例えば demand SVのVは原型というのは知っていても、いざ文章を書こうとすると、 I demand her tells~ のような文を書いてしまう。

「知っている」からといって「正しく使える」とは限らない。

だからこそ、正しく使えるか否かを検査している英作文は難しいんだね。

 

 

英検の英作文は採点が甘い

 

さて、そんな『ヤバイ』英作文。

リーディングやリスニングと比べてもハードな分野だ。

 

しかし、そういうのが関係しているかどうかはわからないけれど、英作文の採点は大変あまいそうだ。

 

僕自身、前回一次試験に合格した時は、Writingの点数が一番高かったしね。

(参考記事:英検1級一次試験の結果がかえってきたよ。-2017年度 第2回

 

文章問やリスニングが、正解か不正解かがはっきりしているのに対して、英作文の採点方法は、文法 3/5・単語 4/5 といったように、やや曖昧だ。

もしかしたら、相対評価をしているのかもしれないね。

となると、もし多くの人が文法や構成でしくじっていたならば、仮に手ごたえがなくても高得点がもらえる可能性はあるね。

 

とはいえ、ミスは少ないに越したことないから頑張ろう。

 

英検ライティングは英語力が高いと得点できない!?

2019年第3回試験で事件は起こった。

なんと、英語力がめちゃくちゃ高い人が英検1級の英作文で失点したんだ。

その方がどのくらい英語力あるかというと、リーディングで1ミス、リスニングは満点、そして二次試験でも満点を取ったほどすごい人なんだ。

 


ちなみに、IELTSで9.0、TOEFL ibt120点を取得している。どちらも最高得点だ。

そんな英語界の、いわば怪物といえるほどの人が、英検の英作文で32点中28点しか取れなかった。

IELTSやTOEFLは、英米の大学の入学基準でも使われていて、英検と比べてより世界的に権威ある試験だ。

 

もちろん、この方が何か間違えた可能性は否定できないけれど、もしかすると英検の採用基準がおかしい可能性もある。個人的にはそっちの可能性が高いと考えているよ。試験時間はTOEFLのほうが長いし、集中力も英検より落ちるだろうからね。英検のライティングで集中力が切れるとは、僕は思えないよ。

おそらくだけど、英検の英作文にはマニュアルがあって、それに即しているかどうかでしか判断していないんじゃないかな。

英語力の高い人を失点させるような採点基準は、なるべく早く改定されるべきだと思うよ。

 

 

今回はここまでだよ。

まとめると

英検1級の英作文は、外交や学問に対しての中々高度なテーマが出題される。また、英作文は、文法知識があってもうっかり文法的に間違った文を書いてしまうおそれがあり、十分注意しなくてはならない。ただし、採点は甘いとのうわさがある。

 

今回はここまでだよ。

2018年度第3回英検を受験される方は、ラストスパート頑張っていこう(^●ω●^)

 

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