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令和元年度通訳案内士一次試験受験感想

更新日:

 

はいどうも、カワウソだよ。

2019年、令和元年度の通訳案内士試験を受験したよ。

東京オリンピックや関西万博開催決定もあって需要が高まっていると思われる通訳案内士。

僕もそれを目指そうと奮闘中なのだけれど、今回は、そんな、やや話題な通訳案内士の試験を初めて受験した感想を書いていくよ。

 

 

通訳案内士試験:英語

英語:文章読解

通訳案内士試験最初の科目は英語だったよ。

なんと10時から12時の2時間にも及ぶ試験。

レベル以前に、体力的なところでキツさがあったよ。

 

そんな英語科目は英文読解から始まる。

最初の2題は、文章を読んで、単語補充問題と、内容理解に関する問題だった。

 

通訳案内士試験は外国語関係の資格の中で唯一の国家資格だそうだけれど、文章レベルはそんなに高くはないと感じたよ。

だいたい英検準1級と1級の間くらいで、英検1級の一次試験に合格した人であれば内容理解は可能だと思われるよ。

 

えげつなかったのは問の方だったよ。

英検よりも細かな読解・十分な文法知識がないと解けない問題が多かったよ。

例えば、空欄にそれぞれあてはまる語句の組み合わせを選べ、という問題では、選択肢の単語がパッと見違いが判らない、というか、どれを入れてもいいのではないかというモノだったんだ。

普段しない消去法を駆使して解いたのだけれど、だからこそ正解に自信がなかったよ。

 

通訳案内士試験英語の長文文法・語句問題は、消去法で解くことをお勧めするよ。というか、そうでないと解けないのではないかと思うよ。

 

 

 

英語:英文和訳

もう一つ文章問題があったのだけれど、こちらは英文和訳問題だったよ。

文章内容は理解しなくても解けなくはないけれど、理解してから臨んだほうが解きやすい。京都大学で出題される英文和訳問題のような感じだったよ(ただしこちらはマークシートなのだけどね。)

英文中の単語の中で、やや抽象的な語句の訳を正しくできるかどうかが正誤の鍵だったよ。

 

例えば、involveをどう訳すか、dynamicsをどう解釈するか、そのようなことができれば正解にたどり着けるような問題ばかりだったよ。

意訳・超訳ではなく、基本的な邦訳作業ができれば特に難しい問題ではないと思うよ。

 

英語:和文英訳

文章問題が終わったら、次は和文英訳。会話文の中野一部分を英語に翻訳する問題だ。おそらく通訳案内士として最も直接的に使うのがこの能力だと思われるよ。

 

で、この和文英訳が本当に鬼のような難易度だった。

 

英文和訳と違い、直訳調でなく、あくまでも、何を言いたいか、最低条件として何が必要かを考えなければならず、そのためには主語や目的語が和文と違っていても構わないようだ。

 

全体として言ってる意味が合っていれば、「これは刺身です」というところを、例えば「これは魚を使ったアートです」と言い換えても良い。

そういうのを実感した問題だったよ。

 

こういう問題だったので、これもまた消去法による選択が最適だと思うよ。

あとから振り返って読み返すと、不正解の選択肢は、文法的な間違いがあったり、伝えるべき情報を入れていなかったりしていたからね。

 

英語:日本説明

最後の問題は、写真が表す日本の都市や歴史的見物、あるいは、日本文化に関係する言葉の説明として正しいものを選ぶ問題だったよ。

これに関しては、知っているか知らないかの問題であって、英語力はほとんど必要ない。

だからこそ、勉強していればなあと後悔している。

 

英語力と関係なく、かつ対策可能な問題で失敗するのはなんとなく格好悪く感じたよ。

 

なお、解答速報から採点したところ、点数は82/100点

合格基準点は70点だから、なんとか突破したよ。

 

通訳案内士試験:日本地理

つづいて日本地理。

過去問を解いたときに最も懸念していた分野だ。

あれからハロー通訳アカデミーさんの資料を主に使用して勉強したよ。

 

と同時に、過去問を分析して、全国の温泉地・滝も独自に調べた。

その時参考にしたのが日本の森滝渚100選

所在地と説明文を覚えたよ。

 

 

結果、実際にハロー通訳アカデミーの資料で覚えたことが出題され(世界遺産登録となった寺など)

結果は78/100点だったよ(ボーダーは70点)。

どうも平年と比べて比較的やさしかったそうだけれど、とにかく心配だった地理がボーダーを超えられて安心しているよ。

 

 

通訳案内士試験:日本歴史

続いて日本の歴史に関する問題。

正直言おう、これに関してはろくな勉強をしていなかったよ

 

というのも、過去問を見てノー勉で合格にたどり着けるなと確信していたからだよ。

一応、教科書を読む&固有名詞に修正マーカーをかけて暗記するという作業はやっていたものの、「どうせ受かるやろ」となめた心地で試験に挑んだ。

 

その幻想は、ぶっ壊された。

 

大学受験で出されるようなものではなく、観光地や県に関する歴史問題が出たよ。

教科書で出題されるようなのではなくて、「この中で国宝を選びなさい」のような、直接歴史の問題とは言い難いものも出題されたよ

 

これには圧倒されたよ。

解いていて半分以上がわからない問題だったよ。

 

自己採点ではボーダーは超えていたものの、本当に運だとしか言いようがない。

というのも、あとから振り返っても、なぜここまで正解できたか分析不可能なんだ。

 

間違いの選択肢には、例えば正解の文章から固有名詞を変えているようなものがあった。

だから、「日本語に違和感があるから間違いだ!」のような論理的消去法が効かなかったよ。

 

僕の勉強法とは違うのだけれど、今後は『るるぶ』などの観光関連の雑誌を参考に勉強するといいんじゃないかと思うよ。

なお点数は71/100。ボーダーはギリギリで超えた。

歴史が難化したという感想は他の多くの受験者も持っていたようで、おそらく合格基準点は大幅に下がると思われるよ。

 

 

通訳案内士試験:一般常識

 

続いて一般常識。正確には、『産業・経済・政治および文化に関する一般常識』という長ったらしい分野。

 

これはもっとも対策がしやすいであろう。

 

毎回出される、観光に関する数字(訪日外国人数・消費額など)と世界遺産・無形文化財・日本遺産・国際イベント(五輪・ラグビーなど)などを抑えておけば十分合格点(30点)は取れると思うよ。(ただし、今年度は日本遺産の問題は出題されなかった。今年の日本遺産がどれも出題しにくい混みいった内容だったので出されなかったと推測している)

 

ただ、最終問題の「2018年○○月○日時点で△△にもっとも新しく登録されたのは…」という問題は、著しい悪問だと思ったよ。

2019年現在に出すべき問題ではないんじゃないかな…

 

そういう面倒な問題を2問間違えたものの、45/50点で合格予定だよ。

過去問を初見した時は最も躓きそうな分野だけれど、ハロー通訳アカデミーなどの資料で勉強すれば必ず合格点に届くようになっていると思ったよ。

 

通訳案内士試験:実務

 

平成30年度試験より導入された通訳案内の実務試験。

個人的には一番恐れていたよ。

 

というのも、前回の問題があまりにも簡単で、ノー勉でも受かるレベルだったんだ。

これはすなわち、本年度試験は確実に難化することが推測される。

で、実際そうだった。

 

法律に関連する数字・数値など、暗記しておかないと無理な問題も出題された。法律に関しては「そんなのわかるかよ」って感じで解いていて、実際不正解を選びまくった。

 

しかし、(歴史と違って)押さえるべきを押さえていれば基準点となる6割は取れるようになっていたと思うよ。

 

というのも、まず1つが、暗記事項

訪日理由トップ3など、確実に出題されるところは対策可能だ。

あるいは、イスラムやユダヤの習慣(特に食事関連)は、ハロー通訳アカデミーの資料等で準備できる。

こういう問題は高頻度で出題されるから、確実にとっておきたい問題だね。

 

そしてもう一つが、『実務のいくつかの問題ない倫理観で解ける』というもの。

例えば、アレルギーに関する問題は昨年も今年も出題されたのだけれど、これは日本語が読めてある程度の道徳観・正義感のある人なら落ち着けば確実に正解できるようになっていた。

 

というのも、正しいものを以下から選ぶという問題だったのだけれど、

正解の選択肢は

「お客様のアレルギーの有無を確認し、もしあれば早めにレストラン等に連絡するべきだ(超訳)」

だった。

 

これが不正解になる場合ってあるのだろうかと思うよ。

この業務に関する試験は、法律や宗教儀礼の知識を除くと通訳案内士としてのマナーに関する問題なので、一般的な感覚を持つ人なら正解しやすいのではないかな。

 

とはいっても法律の部分で大きくミスをして

37/50点

合格基準点には達したものの、個人的にはもう少し高得点を狙えたなと思っているよ。

 

とはいえ、解答速報を信頼した場合、確実に通訳案内士試験一次試験に合格したようだ。

二次試験の内容は面接で、12月に実施されるようなのだけれど、英検の二次試験に6度落ちている経験からして、早め早めの対策が必要だと考えているよ。

NativeCampなどを利用し、絶対に絶対に、通訳案内士になってみせるよ(^●ω●^)

 

 

追記:通訳案内士試験一次試験合否発表を受けて

令和元年11月7日、通訳案内士試験一次試験の合否が観光庁より発表されました。

不合格でした。

自己採点ではどの科目も合格ラインを上回っており、正直いまだに信じられません。

この記事は合否発表から一夜明けた11月8日に更新しているのですが、マジで観光庁が何かミスっているのでは……といまだにおもっています。

 

現在まだ成績表がかえってきていないので、何が失敗したのかわかりません。

その状態で予想をしますと、おそらく『日本歴史』の点数が基準に達していなかったのではないかと思っています。

試験の予想点はあくまでも予備校が勝手に決めたことで、2点だと予備校が判断した問題が実は3点だったとか、そうなる可能性は十分あります。

自己採点では71/100点だったのでギリギリで合格のはずだったのですが、実際は60点台というのも十分あり得ます。

 

また、今までは受験者の得点が著しく低い場合合格点ボーダーが下がっていたそうなのですが、今回はそういう操作はなかったのかもしれません。

歴史はかなりの難化だったと聞いているので、下がると思っていたのですが、どうもそうならなかったのかもしれません。

 

正直なところ、合格したものだと思って将来計画を立てていたので、かなりショックです。

成績が返り次第分析・反省をし、来年度の試験へ適切な準備をしていく予定です。

 

(2019.11.10 追記)

先ほど観光庁より成績通知がかえってきました。

正確は点数はわかりませんが、日本歴史が不合格でした。

逆に、それ以外の科目は全部合格です。

いや、本当くやしいです。これからどうすればいいのか路頭に迷っています。

 

しかし、落ちてみて改めて考えてみました。

自分の本当にやりたいことに、通訳案内士という資格は必要なのかと。

 

正直なところ、本当にやりたいことは、通訳案内士そのものというとちょっと違うのです。

通訳案内士として、ある別のことをしたいのが本音のところです。

通訳案内士そのものは、はっきりいって儲かるものではありません。

これは、誰にも先を越されたくないのでこの場では言いません。

しかし、そのやりたいことは、通訳案内士の資格がなくてもできることはできる。

 

あくまでも通訳案内士という肩書は補助的なものにすぎないということを改めて意識しました。

だから、この資格を取るための勉強をつづけながらも、その『やりたいこと』を始め、基盤を作っていこうと思います。

今週には始める予定ですが、『カワウソ』として皆さんに公表することは無いと思います。

今までカワウソとして当ブログを読んでくれている人と違う人をターゲットに、僕は新たな道を進んでいくことを誓います。

 

令和元年11月大安、カワウソ(^●ω●^)

 

 

 

 

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