はいどうも、カワウソだよ。
ツイッターにはいろんな人がいる。英語界隈においても同じだ。
そして、よい人だけならともかく、悪い人もいる。悪い人というのは、英語、それも間違った英語の知識を披露して、それで金儲けしている人だ。
知識の正しさだけでなく、炎上商法まがいなことをやる人もいる。2019年のことだけど、TOEICに関するnoteを5000円以上、すなわちTOEIC1回分とほぼ同じ値段(当時)で販売していた人もいた。その人は、年内にTOEIC満点取れなければ大学を退学すると宣言していたけれど、いざ達成できないと分かったとたんに撤回し、炎上した(Twitterアカウントは変えたようで、あれ以来noteの更新もない)。
それから2年。いまだに、氏のような「注意が必要な」アカウントは存在する。
はっきり言う。ツイッターで英語学習系アカウントをフォローする際は、厳重な注意が必要だ。
今回は、その例を見ていくとともに、自分が怪しいアカウントに騙されて無駄金を払ってしまわないようにする方法を考えていこう。
「短期間+難関英語資格」は注意が必要
「5か月でTOEIC満点達成」は危険
先日、とあるツイッターアカウントが少々炎上した。そのアカウントの名前に「5か月でTOEIC満点」と書いてあった。
そのアカウントが炎上した理由は明白だ。単語の品詞を間違えたんだ。
それだけでなぜ?と思うかもしれないが、その単語は高校生でも品詞を答えられるもので、TOEIC満点を取っている人のミスとは信じがたいものだった。
具体的に言うのは避けるけれど、以下の動画で扱われている品詞問題を、その「5か月でTOEIC満点」さんは間違えた。
言うまでもないけれど、TOEIC990点満点というのはすごいことだ。英語の予備校講師でさえ、950以上は確実に取れても、満点は無理だ。英語の能力だけでは測れない、TOEIC力なるものが必要だという声もある。
そんなすごいことを、5か月で達成するなんて、日本人の英語学習者ではトップ0.1%に君臨するだろう。それだけに、高校生レベルの知識を間違うというのはなかなか考えにくい。
なぜ、そんな間違いをしたのだろうか。
一般的に考えて、TOEIC満点の実力を持ち合わせていると考えるほうが不自然だ。言い換えると、例のツイートをした時点で、TOEIC満点を取る実力を失っていたと考えられる。
では、なぜ、その実力が消えてしまったのか。
僕は、「5か月で満点」という、その短期間で達成したことが関係していると考えている。
すなわち、すぐに手に入れようとすると、すぐに失ってしまう可能性がある。
大学受験で、短期間の猛勉強によっていわゆる『逆転合格』をすると、むしろその後燃え尽きてしまうことがある。同じ大学の同じ学部出身でも、進学校出身の人のほうが成績がいいというのは僕自身身に染みて体験したことだ。
それと同じで、5か月という短期間で好成績を残すと、その後勉強しなければ、あっという間にその実力を失ってしまう。
なぜかというと、知識の消化不良を起こしているからだ。自分の実力に見合わず、テクニックの丸暗記などで好成績を残した人もいるのかもしれない。調べてみると、この「5か月でTOEIC990」といっていた人の『5か月』というのは、恩師にあってから5か月という意味で、それまでは数年かけて50点くらいしか点が上がらなかったという。
これは、この恩師とやらに問題がある。いわば、技術や知識の消化不良を起こしている。普段小食の人がいきなりドカ食いする、あるいは太っている人が急激な減量をしようとすると、体を壊す。それと同じように、短期間で結果を出そうと無理やり知識をドカ食いすると、後遺症が出てくる。
後遺症を起こしたくないのなら、多少時間をかけてでも、少しずつ実力をつけていくほうがいいのではないかと思うよ。
「意識高そう」なアカウントから語学は学べない
「意識高い」からは学びがあるが、「意識高い系」は見るだけ損
上で挙げたような、自称の部分だけは大変すばらしいアカウントがツイッターには多く存在する。
ただ、そういう『意識高い系』のアカウントから学ぶものはあまりない。
というのも、そもそもこういうタイプの人は、何かを教えるのに不向きだ。
実際、そういうたぐいのアカウントのツイートを見ると、英語の勉強法というよりも、「外野は無視しよう」というような精神論的なものが目立つ。
もちろんそういうのが無意味なわけではないけど、どこか、自己啓発書を読んでいるような気分になる。勉強法というよりも、勉強のモチベーションづくりのためのツイートという感じだ。
なぜ、そうなのか。これは、彼らの性格が関係しているんじゃないか。
岡田斗司夫さんという方は、人間の性格を4タイプに分けている。「司令型」「注目型」「理想型」「法則型」だ。これが、性格分類のなかでは少なくとも占い以上のものがあるため、この記事で使う。
詳しくは氏の著書や動画で知ってほしいが、今回重要なのは、そのうちの「司令型」だ。
これはいわば、有名人でいえばホリエモンタイプ。ボスになりたがる。岡田氏によると、オンラインサロンで成功するのはほぼ全員がこのタイプらしい。
このタイプは、物事を勝ち負けで考える。そして、他人に勝ちたがる。そのための努力は惜しまないから、優秀で有能な人が多い。
ただ、問題がある。このタイプは他人に厳しい。
「あなたができないのは努力不足だ」と断言してしまう。努力信仰のところがある。しかし、法則型のように、どうすればうまくいくか分析するようなことはしない。
他人の成功はあまり関係なく、自分が成功すればいい。そう思うタイプだ。
だから、「視聴者の点が上がるにはどうすればいいか」よりも、「より自分が金儲けするにはどうすればいいか」とか、「フォロワーを増やすにはどうすればいいか」「好感度を上げるにはどうすればいいか」を重視する。
芸能人であればいいけれど、何かを教わるとなると少々厳しいのではないだろうか。
装飾をはずす。
では、こういう人たちに騙されないためにはどうすればいいか。
装飾で飾っているのだから、その装飾をばらしてやればいい。すなわち、例えば「5か月でTOEIC満点と言っているけれど、いつから数えて5か月なんだろう」と考え、調べる。
それだけで、言葉を飾る人からは距離を置くことができると思うよ。
今回はここまでだよ。
真剣に勉強している人が、悪質なアカウントのカモにならないよう心から願っているよ(^●ω●^)
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