はいどうも、カワウソだよ。
現在僕は、英語を中心に、いろんな語学を勉強している。
現時点で学んでいるのは、英語・スペイン語・韓国語・中国語・ハワイ語・ラテン語・ロシア語・フランス語・インドネシア語だ
どれも初級クラスなのだけれど、母国語の日本語を含めると9か国語を学習中ということになる。
このほかにも、将来的にはタイ語も学びたいと思っているよ。
単なる好奇心が学習の主たる理由だけれど、多言語学習そのものにメリットがないわけでは決してない。
むしろ、現代においてこそ多言語学習の意義は大きくなっていると思うよ。
今回は、なぜこの現代こそ多言語を学習すべきか、かんがえていこう。
多言語学習の全体的なメリット
各言語を比較して学習できる
まずは最初に、多言語学習の全体的なメリットを説明しよう。
個人的に思っているのだけれど、複数の言語を学ぶことで、それぞれの言語の文法を意識しやすくなる。
どういうことか具体例を挙げて説明するね。
例えば、英語で「赤い花(複数)」というときは、some red flowers だよね。
「いくつかの」+「赤い」+「花(複数形)」という順番になっている。
しかし、これがスペイン語だと、順番がかわる。
algunas flores rojas
「いくつかの(複数形)」+「花(複数形)」+「赤い(複数形)」
となる。
英語との違いは、「赤い」という形容詞の位置、そして、形容詞にも複数形が存在するという点だね。
この瞬間、スペイン語を学ぶと同時に、英語の文法を再学習していることになるんだ。
たいていの日本人が、日本語以外で最初に覚える言語が英語だろう。
その場合、どうしても第二外国語(特にスペイン語やドイツ語などのヨーロッパ言語)は、英語と比べてしまうことが多い。
そしてこれが、フランス語や中国語を学んでいくと、どの言語がどういう文法だったか一瞬迷うことがあるだろう。
そうなったときに、「フランス語はこうで、スペイン語はこう」といったように、脳内で整理される。
こうすることによって、今まで学んできた言語の文法を再意識することにつながり、さまざまな言語の理解がより効率的になるね。
一見、いろんな言語の学習は覚えることが多くてこんがらがりそうだけれど、むしろ、ある言語の勉強を通して別の言語の復習ができるからお得なんだね。
単語の面でも、学習言語がお互いを補助しあう
さらに、言語が補助しあうのは、何も文法に限ったことではない。
他の領域、例えば単語のレベルにおいても、多言語学習が役に立つことがあるんだ。
例えば、先日英単語帳を確認していたら、とある例文でfume(けむり)という単語を目にした。
僕は、この単語を久しく見ていなかったのだけれど、意味を類推できた。
もちろん、例文から類推したのもあるけれど、スペイン語でfumar(たばこを吸う)という動詞があったのを思い出したからだ。
(それより前に、perfume(香水)という単語からも類推可能ではあったけど)
これは一例に過ぎないけれど、ヨーロッパ系の言語同士は、このようなことがたびたび起こる。
英語という言語は、主にイギリスの近隣諸国の言語から言葉を吸収しているから、こういうことはたびたび起こる。
さらにいえば、スペイン語はロマンス諸語とうグループに属しているから、同じグループのイタリア語やフランス語・ポルトガル語の方が、こういった共通する単語はおおいだろう。
実際、例えば『水』をロマンス語族の言語でなんというかを調べると、
スペイン語……agua
ポルトガル語……agua
イタリア語……acqua
フランス語……eau
どれも、見た目が似ているね(正直フランス語は微妙だけど)。ちなみに、発音もフランス語を除いて、アクアかアグアとなり、わりと似通っている(なおフランス語はではオー。余談だけど、オーデコロンのオーである)
だから、もし現在スペイン語を学習している人がイタリア語やポルトガル語を学ぼうとすると、スペイン語で覚えた単語の知識が大きくいかされるよね。
これは、何もヨーロッパ系の言語に限らない。
同じ水をタイ語とベトナム語で翻訳すると、
タイ語……น้ำ(なーん)
ベトナム語……Nước(ぬー)
(カッコ内はGoogle翻訳で僕が聞いた発音)
この2言語は、語族は違うそうなのだけれど、ベトナムとタイは地理的に近い。
表記方法などは全然違うけれど、ヨーロッパ以外の言葉でも、話者の居住区が地理的に近いところにある言語は、単語も似るのではないかな。
こういうように、単語の面でも、別の学習言語が理解の補助に役立つことがあるんだね。
『現代』において多言語を学ぶメリット
翻訳機よりも人間
さて、これまでは、多言語学習の『超時代的な』メリットを考えてきた。
しかし、では『今現在』多くの言語を学ぶ意味はどこにあるだろうか。
以降、その点についてみていこう。
まず、一番初めに投げ出されるであろう質問は、「AIの翻訳秘術が進めば外国語を学ぶ必要はない」というものだろう。
当然、その点は否定できない。翻訳、とりわけ説明書や新書などノンフィクションの翻訳業界は、AIの進化によって、間違いなく斜陽となるだろう。
小説の翻訳なら、まだニュアンスなどの解釈がAIにとって難しいとされているから、少しの間だけ生き残るかもしれない。それでも、翻訳者の数は減るだろうね。
しかし、コミュニケーションに関してはどうだろう?
例えば、アルゼンチンから友人が東京に来たとする。そして、相手はスペイン語しかできないと仮定する。
その場合、もし自分がスペイン語を知らなければ、ポケット翻訳機を介して会話するだろう。
でもそれだと、相手は自分の言葉ではなく、翻訳機の音声に注意を向ける。
それは、寂しい。
この寂しさというものは、コミュニケーションにおいては大きなダメージだ。
だとすれば、相手の言語で話せた方が、よりよいコミュニケーションを取れるのではないかな。
『英語のできない』外国人が増える
上では、スペイン語しか話せないアルゼンチン人を例に挙げた。
ぶっちゃけ言えば、アルゼンチン人の英語レベルは高いし、国家の経済事情から国を出て働く人も多いから、スペイン語しかできない人が日本に来る可能性は低い。
しかし、他の言語でいえば、『英語も日本語もできない外国人』がふえるというのは大いに考えられる。
現在日本は観光立国を目指している。
そうなると、ビザなどの規制が緩くなり、今まで来日できなかった人も日本に来ることができるようになるだろう。
実際、最近中国人観光客が増えた一因として、ビザ取得に必要な収入水準が下がったというのが挙げられる。
そして、さらに政府は、その条件をより下げようとしているようだね。
ここで考えたいことがある。
このような規制緩和によって、来日観光客の質はどうかわるだろうか。
その答えは、「その国で普通の人」の割合が増加する、だ。
どういうことか。
今までは、中国人の中でも比較的お金持ちな人が来日していた。
それが、今後中国全体が経済発展し、その上でビザの収入規制が緩くなればどうなるか。
中国の平均的な収入の人が、軽い感覚で日本に来るようになるだろう。経済成長も激しくて、かつ日本の物価が安くなっていることから、条件次第では、それこそ国内旅行と同じくらい軽い感覚で訪日する人も増えてくるかもしれない。
そうなると、今まで以上に、英語のできない観光客が増える。
これは中国に限ったことではない。
もし日本政府が、観光立国成立のためにいろんな国の旅行ビザの規制を緩くすれば、教育レベルの比較的低い人が日本に来る可能性が大いに高まる。
そうなると、英語以外の言語で対応しなければいけなくなるだろう。
そうなった時に、英語以外の言語を学習しておけば、非常に役立つのではないかな。
デメリットも当然ある
コスパの悪い言語が存在する
ここまでは、多言語学習のメリットを言ってきたけれど、当然デメリットも存在する。
その最大のものが、コスパだ。
多くの言語は、日本人にとって英語以上に習得が難しい。
比較的簡単とされるスペイン語でさえ、「2週間でペラペラ!」というわけにはいかない。
日本語を母語とする僕たちが1ヶ月以内にマスターできる言語はそうない(韓国語なら、才能ある人なら1ヶ月で話せるかもしれないけど)
すなわち、言語学習は概して労力が必要だ。
それでも、マスターしてお金になるのならまだしも、残念ながら、労力のわりにお金にならない言語だって存在する。
その代表的なものが中国語だ。
というのは、今、日本語の話せる中国人がいっぱいいる。
中国語は特に発音の面で、学習が難しい言語だ。
となれば、そういう言葉を苦労して覚えるよりも、日本語のできる中国人を雇った方が安上がりですむんじゃないかな。
その点を考えると、中国語学習というのは、コスパが悪そうだね。
(この意見は、ぼくオリジナルではなくて、2ちゃんねる創始者のひろゆきさんが言っていたことだということをこの場に書いておくよ)
正直なところ、僕のまなんでいるスペイン語だって、日本にいる限りはコスパはそんなに高くない
(詳しくはこちらの記事を読んでね→スペイン語はビジネス外国語としておすすめかどうか調べてみた)
また、僕が韓国語を学んだ理由の一つにコスパがある。
実際発音や文法の面で日本語話者にとって学びやすい言葉の一つだろう。かなりコスパは良い。
しかし、現在日韓関係が思った以上に悪化しちゃってて、どのくらい韓国語を使う機会があるかどうかは、ちょっと微妙なところだよ。
韓国語のお得さに関しては、今後の外交情勢で大きく変わってくるだろうね。
まとめると
多言語学習は、英語の文法や単語を覚えたり確認したりするのに役立つうえ、将来の日本においてもメリットは十分ある。しかし習得は容易ではないので、ビジネスに生かそうとするならば、コスパも考える必要がある
だよ。
今回はここまでだよ。
英語だけでなくいろいろな言語を話せる日本人が増えて、日本人の『おもてなし』の度合いがますます向上することを願っているよ(^●ω●^)
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