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英文標準問題精講のレベルを、英検1級合格者の僕がレビューしてみた。

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はいどうも、カワウソだよ。

英文標準問題精講をやってみたよ。というのも、この問題集は難易度の高いことで有名だったんだ。

どれほどの難易度かというと、『英検1級レベル』と評価されるほどだ。松濤舎という塾のブログによれば、大学受験の英語は英検準1級レベルあれば十分だから、この問題集をやるのはオーバーワークだという。

でも、本当にその評価は正しいのだろうか?

今回は、英検1級に合格した僕が、実際に(途中まで)やってみて、その感想を書いていくよ。

 

英文標準問題精講の内容・特徴

初版は昭和8年、英文和訳を基調とする

レビューの前に、この問題集の内容や特徴を簡単に触れておこう。

まず、歴史がある。なんと1933(昭和8)年に初版発行。昭和時代に「受験英語の巨匠」と呼ばれた伊藤和夫氏が6歳のころに出版されたということからも、その歴史を感じることができる。もちろん、竹岡広信氏など、現在の受験英語の巨匠のほとんどは生まれていないどころか、その両親が成人するよりも昔の話だ。

さすがに初版と全く変わってないわけではないだろうけれど、それでも現在の受験生からすると古臭さを感じるかもしれない。というのも、ここで出題されているのが軒並み英文和訳だ。現在、こってりとした英文和訳を出す大学は、京大や阪大など西日本の名門大学くらいだろう。

しかも、その取り扱っているジャンルもすごい。20世紀最大の哲学者と呼ばれたラッセル、あるいは、日本の怪談の研究で有名な小泉八雲ことラフカディオ・ハーン、相対性理論で有名なアインシュタインなどの文章が出題されている。これを、受験英語で出題されるとは、当時の受験生がある意味でうらやましい。

1958年生まれの英文学者・斎藤兆史氏が、「当時受験によくラッセルの文章がでていた」と自著で書いていたことから考えて、現在60代くらいの人からすると懐かしく感じる文章のオンパレードなのかもしれないよ。

英検1級合格者が挑んでみた結果

『英検1級レベル』というのは間違い

で、この英文標準問題精講、英検1級合格者の僕がチャレンジしてみたよ。

ただし、第Ⅰ編から第Ⅲ編まであるうちの第Ⅰ編(基礎編)の練習問題50問のみをやったよ。

著者は10日で終わらせるのを想定していたけど、僕は一日2問だけやって、1か月ほどかかったよ。

 

で、無事基礎編を終わらせた結果、どうなったか。

松濤舎のいう『英検1級レベル』というのが間違いだと分かった。

英検1級をはるかに超える難しさだったと気づいたんだ。

 

正直なところ、英検1級の文章題はそんなに難しいものではない。問題がすべて要約問題であることもあって、個人的には、単語がちょっと難しいだけでレベル的には共通テストと変わらないとおもっている。

それに、英検の文章を読むのに、さほど難しい文法は不要だ。単語さえわかれば、しっかり英文法を学校で学んだ高校生ならスラスラ読める。いや、高1のレベルでも十分読める。

英検1級であれ、超高校級の文法、あるいは、難関私立大で出題されるような細かい英文法の知識は必要ない。意味をとるだけなら、仮定法過去を知らなくてもたぶんなんとかなるレベルだ。

で、そのレベルの文章に慣れてしまっているから、受験英語の文法なんて忘れてしまっている。僕なんて、The mostとmostとを混同して解答してしまったこともある。逆に言えば、そのレベルの文法知識でも、英検1級の文章は読めてしまうんだ。

そして、おそらく現在では習わないような文法用語が英標では問われている。接触節(Contact Clause)などと説明されてもピンとこない。

さらに言えば、そういったハイレベルの英文が、旧帝大だけでなく、MARCHや地方国立大でも出題されているんだ。正直なところ、現在偏差値60程度の受験生がこれを解答できるとは思えないのだけれど、受験戦争時は、どこの大学もかなり難しい問題を出題していたんだなと思ったよ。

 

英検合格者はやったほうが良い

英検1級文章題満点正解者は、読解のプロではない。

結論としては、この英文標準問題精講は、英検1級の文章のレベルをはるかに超えている。和訳という技術の難しさを抜きにしても、このレベルの文章は、まず1級の文章題には出ない。そう断言してよいようなものも散見される。

逆に、英検1級に合格した人は、解いてみて損はないだろう。というのも、これを解いて実感したことだけど、英検1級の文章題は極めてレベルが低いんだ。

自分が得意だからこう書いているのではない。確かに、一度だけではあるけれど文章題で満点正解を出したことはある。でも、そんな僕でも、悩むところ、間違いを犯すところがいくつもあったんだ。

高校時代、英文法をまじめにやった人でも、要注意だと思われる。僕だって結構真面目に文法をやっていた(英文法に限らず、何かのルールを覚えるのは好きだった)と思うのだけれど、それでも10年と経たないうちに、the most と mostの違いを忘れてしまっている。

大学などで英語に触れてこなければ、たぶん文法の知識は3年でほとんど忘れる。あるいは、文法問題にこたえるときにだけその知識を思い出す頭になっているかもしれない。英検1級の文章題は「難関」とは言えないのに、それが難しいと勘違いしてしまっている人は要注意だ。

文法を思い出すため、そして、やや難解な文章を理解するためにも、この問題集をオススメするよ。

今回はここまでだよ(^●ω●^)

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