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【2021年度版】英検1級の合格率がどのくらいかギリギリ合格の私が予想してみた【「10%以下」はたぶん嘘】

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はいどうも、カワウソだよ。

今回は、英検1級の合格率について考えていくよ。

一般的に、英検1級の合格率は10%前後だといわれている。どのブログやYoutubeを見ても、たいていは、「10%前後」あるいは「10%未満」と主張している。

しかし、今回初めて合格し、成績を確認したところ、どうもこの「合格率10%説」は正しくないようだとわかった。

今回は、2021年度における実際の英検1級の合格率を、ギリギリで合格した僕が予測してみるよ。

 

「合格率10%以下」というのは商売目的か

『現在の』合格率はほぼ推測不可能

一般に、英検1級の合格率は10%前後と言われている。ブログなどを検索しても、ほとんどすべての記事では「合格率10%前後」「9割の人は落ちる」と書いてある。

しかし、僕は、その主張は正しくないと考えている。それは、自分の成績を見て確信したことなんだけれど、それ以前から怪しいと思っていた。

というのも、その根拠になっているデータが古いんだ。

 

英検の公式HPでは、どうも、2014年度から受験データを公表しなくなった。受験者数も合格者数も、全部わからない状態になった。合格率などは公表した方が透明性があって、受験生にとっても利益になると思うんだけど、なぜか英検は公表しなくなった。だから、合格率は、大手の塾などであればデータを集められるけれど、それ以外では、2014年度以前のデータから予測するしかできなくなった。

で、2014年度以前の合格率がだいたい10%くらいだったから、今も同じくらいだろうと予想する人が多いんだね。

 

ただ、その予想の信ぴょう性には疑問が残る。

まず、2016年度から、採点方式が変わったんだ。

2015年度までは、一次試験において、リーディング、リスニング、ライティング各分野の素点で合否が決められていた。そして、その配点は、リーディングが多く、ライティングが少なかった。だから、例えばRとLが満点であれば、英作文を書かなくても一次試験に合格することが可能だった。

しかし、2016年度以降、CSEスコアというものが採点基準に取りこまれた。これによって、一次試験の3技能の配点がどれも850点満点になり、かつ、難易度によって同じ素点でもスコアが変化するようになった。これにより、3技能すべてのパートである程度の点を取らないと一次試験に合格できないようになったし、たとえ一部パートで高い正解率を出したとしても、その平均点が高ければ不合格になる可能性も出てきた。

採点方式がまったく異なったことで、今までの「合格率10%」という説がどれほど信頼できるかがわからなくなってきたんだ。

 

さらに、公表されているデータから考えても、現時点での英検1級合格率は10%よりも結構高くなっていることが予想されるんだ。

English Naviのデータによれば、2010年度の英検1級合格率は8.8%、そこから毎年じわじわと上がり、2015年度には12.0%にまでなっている。平均して、1年度あたり0.64ポイントの上昇だ。

年度によって合格率が多少上下するのは別に変なことではないけれど、ほぼ毎年上昇している(ただし2014年度のみ、横ばい)のだから、難易度を若干下げている可能性は否めない。もしこの傾向が、採点方式が変わったとも続いていたとすれば、2021年度の合格率は15.8%ほどになる。2010年度試験より1.8倍も受かりやすい試験になっている。

英検側が操作しているかどうかはわからないけれど、今まで言われているような「英検1級の合格率10%前後」というのは、過去の話になってきているようだ。

 

2021年度の英検1級の合格率は?

ギリギリ合格者のデータを活用する

そこで、僕の出番だ。というのも、僕は2021年度の第1回試験を、一次試験・二次試験ともに『ギリギリ』で合格した。

どのくらいギリギリかというと、CSEスコアが、一次試験では2034点(合格基準は2028点)、二次試験は605点(同602点)だ。一次・二次ともに、1つ何か間違えれば不合格だったと思う(特に二次試験に関しては、過去1ポイント差で落ちたことがあり、ギリギリ合格だったと確信している。)

で、このギリギリだったことをどう活かすか。ここで、英検が提供してくれた情報を利用する。

 

英検に合格すると、受験者の中で、上位何パーセントの成績だったかが表示される。ただ、自分の受験した都道府県内の受験者の中でのパーセンテージであって、全国で上位何%かはわからない。実際、個人的には、都道府県内の順位を知ったところでどうしようもないと思うんだけれど、おそらくは、合格率がばれるのを防ぐためだろう。国際的な英語を扱う試験で都道府県内の成績を見たところでどうにもならないと思うんだけど、英検側の苦肉の策なのだろう。

とはいえ、都道府県ごとに大きな偏りがあるとは思わない。東京・大阪・愛知などの都会と地方では差があるだろうけれど、大都市のない県ならば、例えば鹿児島県と山梨県と青森県とで大きく合格率がことなるとは考えにくい。1級ともなれば、受験者の年齢は大学生以上が一般的だから、中高の教育に熱心な県が有利ということもさほどないだろう。

そういうところを考えると、正確とは言わずとも、ある程度のめぼしは立てることができる。では、実際どのくらいだったか。

 

上の通りだ。僕は、県内受験者で上位14%の位置にいる。

僕の住む県は、まあまあ田舎だ。そして、先ほど書いたように、田舎の県ごとに合格率が大きく異なるというのはおそらくない。

そこを考慮すると、僕の成績は、全国でも14%程度、あるいは、都会に英語使いが多いことを考えると、上位15%くらいの位置にいるんじゃないかと思う。

 

最初の章で、現在の合格率は15.8%くらいかもしれないと書いたけれど、それともほぼ合致する。

というわけで、この記事の結論としては、2021年度における英検1級の合格率は15%前後なのではないかと予想しておくよ。少なくとも、10%未満ということは絶対ないはずだよ。

今回はここまでだよ。

英検1級のハードルが低くなりつつあるようだから、ぜひチャレンジしてほしいんだよ(^●ω●^)

 

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