語学留学をする人は多いね。
「まあ、英語習うなら現地だよね。」
うん。英語を習うならアメリカやイギリス、という考えは合理的にも思える。
でも、完全に現地で学ぶのが必ずしもいいとは思わないよ。
「え?ネイティヴなのに?」
たしかに、日本で習っていると、発音や、単語のニュアンスを完璧に学ぶことは難しい。
でも、アメリカやイギリス・オーストラリアに留学すれば全員が全員英語のグッド・スピーカーになれるかといあと、そうじゃないんだ。
今回は、そのことを考えていこう。
1.留学で文法はのびない
まず、ぼくが経験していることを話そう。
ぼくには2人だけだけど、外国人の友達がいるよ。
2人とも、非英語圏の女の子で、ぼくと同年代だよ。
「…カワウソ、六本木のクラブでナンパでもしてるの?」
違う違う! どちらもSNSで知り合った子だよ。
1人は(以下Aちゃん)は、母国で日本語を勉強していて、今月初めて来日したよ。
一方の子(Bちゃん)は、日本に5年間日本に住んでいるよ。
さて、この2人のうちどちらが日本語上手いと思う?
「とうぜん、Bちゃんでしょ。」
と思うよね。
でも、実際はそうじゃないんだ。
2人とも、単語のレベルは、普通に生活できるレベルなんだけど、文法のレベルに差があるんだ。
Aちゃんは、ちょっと教科書っぽい日本語だけど、ちゃんとした文になっている。Skypeで会話してみると、今すぐ日本に来ても通用するレベル。
でも、Bちゃんは、単語を並べているって感じで、例えば、
「わたし すこし おかね もらう」
のような文を書くんだ。
それも、『私は少ししかお金を貰っていません』という否定的な意味でね。
Bちゃんは、語学研修で来日したわけじゃないし、それで十分伝わるから別に問題は無いんだけどね。
こういうケースはぼくの友達に限ったことじゃなくて、
『英語学習は早いほど良いのか』 でも指摘されているように、英語圏からの帰国子女の子のなかにも、三人称単数のsを理解していなかったり、過去形を間違えたりする子がいるそうだよ。
少なくとも、文法に関しては、現地で学んでもあまり鍛えられるとは限らないんだね。
(Bちゃんの文は、実際書かれた文を少し変えているよ。また、Bちゃんを嘲笑する意図はないことをここに示しておきます。)
2.文法があやふやでも通じてしまう
「でも、なんでそんなことが?」
うん。通じてしまうからなんだ。
例えば、英語で3単現のsがなくても、聞き手が違和感を抱くとしても、全く通じないわけではない。
ぼく自身、Bちゃんの日本語は理解できるし、前置詞がなくても全く支障はない。
これは、中国嫁日記の中国嫁こと月(ユエ)さんや、彼女の日本語学校のクラスメイトの韓国人、ソンヒくんも実感していることなんだけど、(月とにほんご 中国嫁日本語学校日記 (―)より)
文法ができなくても現地で通じる。そうなると、わざわざ勉強する必要がなくなるんだ。
事実、出川イングリッシュのでも、結構ネイティヴスピーカーと通じているよね。
ネイティヴスピーカーも、いちいち訂正したり修正したりしないしね。
3.文法を国内できっちり学ぼう
「じゃあ、語学研修って意味ないの?」
いや、最初に言ったように、発音やリスニング・スピーキングに関しては、日本にいてマスターしにくい単元だ。
でも、文法はのびない。場合によっちゃ、中途半端なままになるかもしれない。
だから、基礎的な文法はちゃんと日本で学んでおく。前置詞や過去形、三単現といった、中学高校で習うような知識は身につけておく。
それをせずに、現地で会話すればペラペラになるなんて幻想はやめたほうがいいんじゃないかな。
まとめると、
文法に限っては、語学留学の必要はなく、むしろ基礎的なところは日本できっちり学ぶことができる。むしろ、現地では文法を鍛える必要があまりないから、留学前に押さえておいたほうがいいんじゃないか
今回はここまでだよ。
でも、いつかは海外に留学したいな(^●ω●^)
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