はいどうも、カワウソだよ。
究極の英単語SVL Vol.4(10,000~12,000語レベル)を読破してみたよ。
この記事を初めて書いた当時、英検1級の一次試験まで時間がなかった。
そのため、一つでも多くの単語を覚えようと寸暇を惜しんで、この単語帳をめくったよ。
英検1級合格には、準1級よりはるかに多くの語彙力が求められる。
そんな試験において、このSVL Vol4は非常にためになったよ。
一般的に英検1級用につくられているのはパス単だろうけれど、SVLはパス単とはまた一味違った特徴がある。
正直使いやすさに関しては要議論だけれど、パス単に負けずとも劣らない単語帳だと思っているよ。
今回は、そんな究極の英単語SVL Vol.4を読んで感じたレベル・使いやすさなどを書いていくよ。
Vol.3の感想はこちらだよ→究極の英単語(SVL)Vol.3を 2周してみた感想
究極の英単語(SVL) Vol.4のレベル
英検1級合格に必須のレベル
究極の英単語Vol4.に掲載されている単語のレベルは、10000~12000語レベル。
これは、具体的にはどのレベルなのだろうか。
例えば、英検と照らし合わせてみよう。
英検1級では、大問1に語彙のテストが出題される。文章の空欄にあてはまる単語を4択問題で選ぶ形式だ。
そのテストに出てくる選択肢のレベルを、究極の英単語で調べたよ。
その結果、英検1級の単語テストで、正解の単語のうち85.2%は、究極の英単語Vol.4までに掲載されているという結果になった。
また、不正解の単語のうち74.4%はSVL Vol.4に載ってある。
その点を考慮すると、究極の英単語を押さえておけば大問1は8割~9割正解できるということになるね。
英検1級に合格したいなら、12,000語レベルの語彙力は必須ということになるね。
英検合格のためにすべて覚える必要はない
ただし、英検1級には必須の単語レベルだからといって、逆にSVL Vol.4の単語すべてを覚えていなければ英検1級に受からないというわけではない。
あくまでも、究極の英単語はネイティブの使用頻度に基づいてリストかされている単語帳だということを忘れないでね。特定の試験に特化して作られているわけではないんだ。
例えば、SVLにはorchid(蘭)という単語が掲載されている。素敵な花だけれど、この単語が英検の単語テストに出されることはないと思うよ。
基本的に、英検の語彙力テストにおいて、こういった具体的なものはだされることはまずないからね。
とはいえ、そういった具体名詞は、SVL. Vol3と比べると掲載数は少ないようだ。
実感としては、抽象的な名詞の掲載度が高いと感じているよ。
ただしそれでも、英検1級を覚えるにあたってはまだまだ不必要な単語もおおいけれどね。
とはいえ、実際に外国人と話す時、具体的な名詞もある程度知っておいた方がいいだろう。
その点において、究極の英単語は役立つと思うよ。
あくまで、SVLは試験用ではなく実践用の単語帳だということを意識しよう。
実社会では『究極の英単語』は十分なのか
12000語あればとりあえずTIMEは読める
では、この究極の英単語で学べる『12,000語』のレベルがどの程度なのか見ていこう。
例えば、12,000語の語彙力があれば英語雑誌は読めるのだろうか。
この答えは、YESだ。
英語高地トレーニングさんによると、英語雑誌・TIMEの記事の単語を98%以上理解するためには、12,000語が必要だそうだ。
一般に、文章の単語の98%が理解できればすらすら読めるとされているから、12,000語レベルの語彙力を持てば、TIMEなどの英語雑誌・英字新聞が読めるということになるね。
日本人には『具体的な』単語力が足りない
はっきり言って、SVLに掲載されている単語は、試験で出題される単語とくらべて具体的過ぎる。
うえで書いたorchidとか、花や虫の名前を覚えたところで英検に出題されることはないし、TOEICでもそう使われることはない。
しかし、同時に、だからこそSVLが日本人にとって必要な参考書なのではないかと思うよ。
というのも、日本の教科書で習うような単語は、ちょっと抽象的過ぎるものが多い。それ自体は悪いことではないのだけれど、正直バランスが悪すぎると思う。
例えば、鉛筆の芯を英語でなんというか知っている日本人はどれほどいるだろうか。答えはlead。これを知っている高校生はどれだけいるだろうか。一方で、おそらくアメリカの小学生ならおそらく低学年でも7割以上が答えられるだろう。
一方、日本の高校3年生で、ちょっと英語ができる人であれば、共産主義(communism)を英語で言えるだろう。この言葉を言える小学校低学年はおそらくアメリカには1割もいない。
今の英語教育を批判したいわけではない。英語で何か考える際は、難しい抽象的な単語を知っておいた方がいいし、鉛筆の芯みたいな具体的な単語を覚えたところで意見が言えるわけではない。現地で買いものすることを想定してはいない。だから、間違ったものではない。
だけど、実際海外で生活することを考えると、orchidとかの具体的な単語を知っておいた方がお得だろう。だとすれば、SVLのような単語帳は非常にためになるのではないかな。
ネイティブスピーカーと比べるとSVLだけでは圧倒的に足りない
しかし、では世界と向き合うための英語を考えた時はどうだろうか。
実は、ネイティブスピーカーと対等に語り合うにおいては、SVLの12,000語では足りないんだ。
英単語を科学するというサイトの運営者さんが、ネイティブの単語使用頻度を分析していて、それによると、平均的なネイティブは27,000語だという。
また、ネイティブの80%が知っている単語の数も、約25,000語となっている。
その点を加味すると。12,000語という語彙数は、ネイティブの半分未満でしかないということになるね。
SVL Vol.4には「ネイティブも驚く」と書いてあるけれど、ネイティブに自慢するには、まだまだ語彙力が足りない模様だね。
逆に、例えば4万語覚えようとするのもまたやりすぎだと思う。
それくらい覚えても、そのうち1万語ほどは、ネイティブせ知らない単語ということになるからね。
つまりは、暗記すべき英単語の最終レベルは25,000~30,000語ということになる。
しかし、英検やTOEICなどの試験では、12,000語程度あれば何とかなる。
つまり、20,000語レベルの単語を取り揃えている単語帳はそうそうない。
では、そういうハイレベルの単語を覚えたい人はどうすればいいだろう?
もちろん、洋書を読んで出てきた単語を覚えるという手もありだろう。実際僕もそうしている。
しかし、そうしなくてもハイレベルな単語を連載している単語帳が存在するんだ。
それが、極限の英単語。
著者は、先ほど言及したサイト『英単語を科学する』の作成者である『なりしか』さん。
自らの分析をもとに、ネイティブレベルまで語彙力を上げられる、まさに超上級者向けの単語帳を作っているよ。
極限まで英語を学びたいという人には必須の単語帳ではないかな。
今回はここまでだよ。
勉強して、現地で十分通用する英単語力をみにつけたいな(^●ω●^)
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